清掃から始まる
元横綱稀勢の里が横綱に昇格した場所での優勝シーンは今でも頭にこびりついています。
相手は現在の横綱の照ノ富士でした。13日目で左肩を痛めた規制の里が勝つとは誰も思いませんでした。
しかし稀勢の里は不屈の闘志で本割、優勝決定戦と照ノ富士に2度勝ち賜杯を手にしました。
座布団が乱れ飛び、優勝インタビューで稀勢の里は涙しました。伝説の横綱になりました。
稀勢の里は現在荒磯親方となりけいこ場を間もなく新築するということでテレビに出ていました。
稽古をするにあたり大切にしているのは何かと問われた荒磯親方は”掃除だ”と答えていました。
さすが伝説の横綱だと感心しました。力士を鍛える稽古場の土俵への感謝の気持ちがあります。
これが相撲道の肝だと思いました。このほど引退した白鵬のような勝てば良いという姿勢と好対照です。
まちづくりも私は清掃から始まると思ってます。まちがなければまちづくりはできません。
まちづくりができることに感謝するならばその表現の場であるまちを常にきれいにしなければなりません。
淡路島ほどの小さな都市国家シンガポールの建国の父リー・クアンユーがまず国民に求めたのはなんと清掃です。
痰をはき放題のまちを掃除することを強制したのです。そこから今日の隆盛がスタートしました。
昨日のブログで酒匂川の土手沿いの治水遺跡の周辺が突如としてきれいになったのは治水神の配慮かと書きました。
治水神の正体がわかりました。河川を管理している神奈川県の土木事務所と契約しているボランティアグループでした。
実費等が支払われているので有償ボランティアです。時期を決めて草刈りをしているということです。
昨日二宮尊徳の教えを学び地域貢献するボランティアグループあしがら平野一円塾で草刈りをしました。
開成町岡野のあじさい農道のあじさいを管理しています。コロナの影響で活動が滞ってました。
あじさい農道が雑草農道となってしまいました。草刈り機と鎌で雑草取りを行いました。
11人参加、午前9時に始まり2時間ほどかかりました。ひとりでは手に負えない作業も人手があると進みます。
完ぺきではありませんがみっともない状態からは脱出できました。今後はこまめに手入れをしようと確認しました。
ささやかであってもまちをきれいにしようという取り組みが積み重なればまちの姿は一変します。
二宮尊徳は小さな取り組みが大きな成果をもたらすと言いました。「積小為大」です。
まちをきれいにする取り組みは「積小為大」の典型です。今後もできる範囲で実践していきます。