岸田内閣のお手並み拝見トリオ

岸田内閣、13人の新入閣でした。フレッシュと言えばその通りですが重責に耐えられるかは未知数です。

ワクチン担当の堀内詔子(のりこ)さん、山梨の名門堀内一族の衆議院議員で毛並みの良さは抜群です。

ワクチン接種は前政権で枠組みが作られているのでレールに乗るだけとの判断があったと思います。

ワクチン分野の行政に精通しているとは到底思えないからです。官僚の強力なサポートが必要です。

ワクチンは3回目の接種も検討されていて何が起こるかわかりません。堀内大臣のさばきが問われます。

国民の生命を守ることにつながる判断ですので官僚に丸投げし答弁を棒読みでは済みません。

私が住む神奈川県西部17区選出の牧島かれんさんが当選3回でデジタル担当大臣に抜てきされました。

平井前大臣とともに自民党のデジタル改革の中心メンバーであったことによる登用だと思います。

国会審議で平井デジタル大臣と牧島議員がやり取りする場面を視聴したことがあります。

大臣の決意を問い頑張りましょうと確認し合ったやり取りでした。内容はありませんでした。

デジタル改革、各省庁の利害が絡み調整が厄介で民間の出身者も数多く採用されている役所です。

行政改革の切り札ともされているだけに大臣には相当の調整能力が求められます。牧島さんにとって試練です。

経済再生担当大臣に抜てきされたのは山際大志郎さんです。神奈川県第18区選出の獣医師です。

新型コロナの総合調整に加えて岸田総理の公約の目玉である新たな資本主義の構築があります。

成長と分配の好循環を創り出すことを岸田総理は明言している訳ですので山際大臣には重責がのしかかります。

専門家とは思えない山際さんを抜てきしたのは甘利幹事長の強い意向が働いたと思います。

総裁選挙で神奈川県は事実上河野太郎さん一色の状況の中で甘利幹事長と行動を共にしました。

甘利幹事長に忠誠をつくした山際さんに論功行賞を与えなければ甘利幹事長のこけんに関わります。

裏で甘利幹事長がコントロールするということで山際さんを据えた匂いがプンプンします。

3人とも衆議院選挙後に召集される特別国会の予算委員会が国会論戦の初舞台となります。

衆議院選挙の結果にもよりますが野党から厳しい追及があると見て間違いありません。

野党だって専門知識が乏しく守りが弱そうな大臣に照準を絞りいたぶる戦術をとることは確実です。

アベノミクスからの転換という一大論点を抱える山際大臣がターゲットとなる可能性が高いです。

立ち往生するようなことがあれば岸田総理の目玉公約にケチがつきます。山際大臣の答弁は政権の浮沈がかかります。