衆院選、野党より自民党の候補者調整の方が熱い

衆院選の公示は19日。日数がありません。与野党ともに候補者調整が急務となってます。

候補者調整というからには当事者双方が譲りあうと思いがちですが。野党間の調整は単純です。

70ある競合選挙区のうち共産党がどれだけ候補者を下ろせるかが調整と言って良いです。

共産党の志位委員長は一方的に損な役割を引き受けてますが立民党からはリスペクトされてません。

この辺りに候補者調整が進まない根本原因があるように思います。立民党が身勝手なんです。

自民党の方の候補者調整の方がはるかに戦いです。候補者にとって生きるか死ぬかです。

さばくのは甘利幹事長、最終決断は総裁の岸田総理です。甘利幹事長の手腕がどの程度か問われます。

快刀乱麻、大向こうをうならせるようなさばきを見せることができれば党内の基盤は強固になります。

禍根を残すようだと金銭スキャンダルを抱えているだけに甘利幹事長の立場は揺らぎます。

私がずっと注目しているのは山口3区です。大物議員同士の真っ向勝負となりました。

現職は二階派の重鎮の河村健夫元官房長官です。対抗するのは岸田派の幹部の林芳正元農水大臣です。

林さんは参議院からの鞍替えです。二階幹事長が地位を失い岸田体制になっただけにさばきが見ものです。

現職優先が一般原則です。一方で地元の動向も重視されます。地元県連は林さんの公認申請をしました。

甘利幹事長が両者のバランスを考えてどう決断するのか甘利幹事長の最大の試金石だと思います。

岸田総理にとって林さんはすぐにでも役職に登用したい人材です。確実に当選の道をつけたいところです。

小選挙区は林さん、比例代表は河村さんと行ければ良いのですが河村さんは年齢制限に引っ掛かります。

河村さんにとって小選挙区を譲ることは意地が許さないでしょう。さばきは難問中の難問です。

大岡裁きに期待です。ともに親だと言い張っていた申し立てに対し大岡越前は両者に子供の手を引っ張らせました。

先に手を離した方に子供を渡しました。痛がる子どもを思う気持ちが強い方が親だと判断しました。

この物語はどちらかが譲らないと納得のある解決には至らないという道理を示してます。

将来の総理総裁を目指す林さんが譲って欲しいです。そうすれば甘利幹事長は動けます。

共に自民党公認。今回は、小選挙区は河村さん、比例代表は林さん。次回の選挙は小選挙区林さんです。

林さんの懐の深さに誰もがうなることでしょう。甘利幹事長にも恩を売ることになります。

さすが将来の総理総裁候補となります。林さんは禍根を残さずバッジをつけて岸田総理を支えるべきです。

記事

次の記事

ウィズ帯状疱疹継続中