大化けするか高市早苗さん
自民党総裁選挙で最終的に一番注目を集めた候補者は、高市早苗さんだと思ってます。
総裁選突入前は河野太郎フィーバーが起きていました。その勢いを止めたのは高市さんです。
私は高市さんは安倍前総理チルドレンで繰り人形だと色眼鏡をかけて見続けてきました。
安倍前総理がイデオロギー的に近い高市さんを駒として使い保守層の喚起を狙ったと思ってました。
高市さんのキャラクターが派手なこともありますので河野さんへのけん制として役に立つという位置づけもあります。
ところが総裁選挙を通じて保守派としての確固たる信念と物怖じしない発言ぶりが注目を集めました。
自民党の政調会長や総務大臣を経験していることが血となり肉となっていることもわかりました。
10日のNHK日曜討論で各党の政策担当責任者が出演し岸田総理の所信表明をめぐって議論を交わしました。
二度目の政調会長に就いた高市さんの応対ぶりが印象的でした。やはり私はこれまで勘違いをしてきました。
司会者が財務省の事務次官が月刊誌でコロナ対策についてバラマキだとの批判記事を掲載していることを話題にしました。
高市さんは即座に「失礼です!」と言い切りました。「今苦しんでいる人がいれば助けるのが政治です」と付け加えました。
即座に断言できるのは相当の胆力の持ち主であることを証明していますし瞬発力は天性のものです。
鈴木財務大臣は事務次官の雑誌への記事の投稿を容認してます。違いが際立ちます。
茂木外務大臣は中国の王毅外相の尖閣発言をやり過ごしました。高市さんなら即座に反論したでしょう。
覇権主義的傾向を強めている中国に対しては強く出れる外務大臣が必要です。次の改造で高市外務大臣あるかもしれません。
共産党から公立病院を統合縮小したことがコロナ対策の立ち遅れの原因だと追及されました。
高市さんは「自分も公立病院の統合に反対している立場です。」と自らの立ち位置を堂々と述べてました。
逃げないので真正面からの論戦となります。野党にとっては手ごわい政策責任者の登場です。
高市さんは衆院選について政権選択でありどの党が国民の信頼を得るかの戦いだと述べました。
野党各党に対し自民党に対し様々な注文を付けていても国民の信頼を得ているのですかとの反論です。
世論調査で自民党の支持率が40数%で野党各党を圧倒している自信が言葉に表れていました。
衆院選を通じて大都市部を中心に街頭演説のスターとして応援演説に引っ張りだこになると見ます。
衆院選で貢献度が高ければ、高市さんはポスト岸田の本命としての地位を確立する可能性があります。