世界一の親日国台湾の危機を救え

中国の習近平主席は台湾との平和的統一に自信を見せました。その一方で軍事的圧力を強めています。

台湾の蔡英文総統は中国の圧力に屈しない姿勢を明確に示しました。台湾と中国は対等だと主張しました。

いずれも中国革命の父孫文の辛亥革命の記念日にあたる10月10日に行われた記念式典での発言です。

中国は共産党一党独裁体制を堅持しながら驚異的経済成長を果たしアメリカと覇権争いを展開する強国となりました。

ひとつの中国という原則論から台湾問題は中国国内の内政問題だとの姿勢を強硬に主張しています。

香港における民主派の動きの封殺に成功した中国は次なる標的を台湾に見定めたかのようです。

香港における一国二制度を台湾においても適用して統一を果たすと強弁しています。

中国は、1997年の香港返還に際し向こう50年は香港の民主主義体制は維持すると約束しましたがほごにしました。

こうした事実に目をつぶって香港における一国二制度で統一と言われても台湾としては面食らってしまいます。

日本は民主主義を守るという意味からも台湾問題から目を逸らすわけにはいかなくなりました。

台湾問題というと台湾海峡における軍事衝突ばかりが注目されますがそれだけではありません。

香港の民主主義を潰し次なる標的として台湾の民主主義をも壊滅させようとしている中国の意図を直視すべきです。

中国の軍事的圧力におびえて中国になびいてしまう台湾の民衆もいることは容易に想像できます。

広い意味で軍事的侵攻の一種と捉えるべきで民主主義国として看過してはならない事態だと思います。

民主主義を守るという大義のもとに台湾との連携の強化を強める方策を日本としても考えるべきです。

アメリカ、フランス、オーストラリア、チェコで政府を代表しない形で要人たちの訪台が続いています。

中国に対し台湾の民主主義を壊すことに対し異議申し立てのメッセージであることは明白です。

日本も中国に臆することなくこの戦列に加わるべきだと思えてなりません。逃げてばかりでは舐められます。

岸田政権の対中方針はあいまいに見えます。台湾に対する明確な日本の姿勢を示すべきです。

日米同盟基軸と自由で開かれたインド太平洋を強調する一方で腰が引けた態度はアンバランスです。

アメリカのお先棒を担ぐのではありません。日本として中国の台湾に対する姿勢に異議申し立てすべきだと言ってます。

台湾は世界で最も親日的な国です。この国の危機に対して見て見ぬふりをするのは武士道に反します。

義を見てせざるは勇無きなり。中国の強引なやり方に対し民主主義の大義の旗を掲げ対抗すべきです。