コロナが小康状況の時に考えるべきこと

東京都内で一日で5千人を超えていた新規感染者が数十人となり8月中旬までの状況がウソのようです。

一時期は医療崩壊が現実となり病院に入れない自宅療養者が13万5千人を超える日がありました。

緊急事態宣言解除を決定した時の政府の記者会見で分科会の尾身会長が急減の理由を述べてます。

お盆休みなど人流拡大の時期の終了、危機感の共有、夜間の人出の減少、ワクチン接種の進展、4つの理由をあげてます。

今ひとつピンときません。専門家内でも明確な理由は分析しきれてないのだと思います。

新型コロナウィルスの今後の動きを考える上で急減の理由を突き止める必要があります。

したたかなウィルスの生存戦略としてひと休みしたほうが今後の感染拡大に好都合である恐れがあります。

感染が急減して人たちの危機意識が薄れるとウィルスは生き残り易くなり変異の可能性は増すからです。

急減の理由を分析することは新型コロナウィルスの弱点を暴き出すことに他なりません。

今のうちにその弱点を叩ければウィルスを一定限度以下に抑え込めると素人でも思います。

ウィルス学の専門家の力量が問われます。マスク着用など感染防止の基本をとりながら注視したいです。

一般の国民として絶対に考えなければならないことがもうひとつあります。アフターコロナです。

感染があっという間に収まったことで安心感が出て以前の生活に戻れれば良いという気持ちが出がちです。

アフターコロナ時代とはコロナ以前の状態に戻ることだと思ってしまうことは大いなる勘違いです。

爆発的な感染拡大を引き起こした様々な要因を分析しその意味合いをしっかりと受け止めないと危険です。

動物の間では安全なウィルスが人間に感染すると危険だということは人間が動物の世界に入り込んだ結果です。

むやみやたらな自然破壊で動物界に人間の開発の手が入りその反動でウィルスが人間に反撃していると捉えられます。

限度を超えた世界規模の人や物の移動はウィルスを水際で抑えることは不可能にしました。

人と物の移動の爆発状況を前提とする社会はウィルスの感染爆発のリスクを常に背負ってます。

デジタル活用で人と物の移動の爆発状況を緩和する手当てをしないとリスクを軽減することはできません。

人と物の移動の爆発状況は二酸化炭素の排出の爆発でもあります。地球環境の観点からも改善は急務です。

新型コロナが現在の人間社会の在り方の問題点を暴いてくれたと考えて対策を取るべきだと思います。

新型コロナはけしからん、急減したので万々歳と短絡することほど愚かなことはありません。