がなり立てる演説スタイルは時代遅れ

今日衆議院選挙が公示されます。各政党の党首が一斉に街頭に立って主張を繰り広げることでしょう。

そろそろこのワンパターンのスタイルを打ち破る政党の党首が登場しないかと内心期待してます。

例えばオンラインで全国の支持者との対話集会を開催するとかです。間接的であってもずっと多くの人とふれあえます。

自民党の岸田総理は演説主流のスタイルを変えようと試みているのではないかと思えてなりません。

テレビ報道では演説ではなく3・11被災地を訪問した入りして車座集会を意識していました。

公明党の山口代表もコロナ禍で苦しんでいる商店街を訪問した入りして自民党と歩調を合わせているようでした。

立民党の枝野代表は報道で伝えられるのは街頭演説一本やりでしかも常にがなり立てていました。

共産党や国民民主党は街頭演説が主でしたが枝野さんのようながなりたて演説はしてませんでした。

歴史の教科書では、明治時代の自由民権運動華やかなりしころ熱狂スタイルの演説が広く行われたと伝えてます。

この伝統的なスタイルの演説が本当に有権者に伝わるのか考え直すきっかけとなる選挙がありました。

8月の横浜市長選挙で元長野県知事の田中康夫さんが全く組織的基盤を持たずに善戦しました。

その要因のひとつに田中スタイルの街頭活動があると思います。田中さんは一切がなりたてません。

どこの場所でも車中からも聴衆に語りかけてあたかも車座集会をしているかのようなスタイルでした。

投票結果を見て時代は一方的に訴えかけるのではなく対話スタイルの演説を求めていると思いました。

もちろん内容も充実していなければなりませんがスタイルも同じように非常に大切です。

田中スタイルと枝野さんは真逆です。どちらか時代にあっているかというと枝野スタイルが時代錯誤だと思います。

4年前小池都知事が希望の党を結成しブームを引き起こそうとしてました。枝野さんらは弾き飛ばされました。

小池都知事は排除したと失言しました。ここから風向きが変わり枝野さんらに追い風が吹きました。

枝野さんらは熱狂した市民らの後押しを受けて立憲民主党を結党し大善戦を果たしました。

街頭演説で枝野さんの絶叫に聴衆は呼応しました。この時の成功体験がこびりついていると思います。

時代状況は変わりました。枝野さんがいくら熱く語っても有権者は踊らなくなってます。

枝野さんは早くこのことに気づきスタイルを修正しないと良い結果はついて来ないと思います。

有権者を対等だと見ていれば一方的にがなりたてるスタイルはあり得ませんし時代にあっていないからです。