自民vs維新、大坂の陣

大阪府の吉村知事は新型コロナ対応で脚光を浴び日本維新の会の顔となりました。

維新の会は強気です。小選挙区に96人に候補者を立てました。比例単独が2人で総計98人です。

前回は小選挙区47人に比例単独が5人です。いかに今回勝負を張っているかがわかります。

大坂を中心に関西が多いのはわかりますが首都圏に殴り込みをかけたかのようです。

東京で17人、千葉で4人、埼玉3人、神奈川で7人です。大阪圏に次ぐ第2の牙城とする思惑があると思います。

これだけ小選挙区候補者が多ければ比例代表の得票数に反映します。共産党のやり方と一緒です。

いちばん右よりの維新の会といちばん左寄りの共産党が同様の手法をとって議席を増やそうとしているのは興味深いです。

前回の維新の比例代表の得票は3387097票で8議席でした。今回は候補者数からして相当数の上乗せが確実です。

小選挙区では大阪で前回の3議席から大幅な議席増を狙っています。19選挙区のうち15で擁立し自民と激突です。

維新は、岸田総理には改革姿勢が足らないとして過半数割れに追い込むと真っ向勝負を挑んでいる構図です。

自民支持層が固まっていないことはおとといのブログで述べました。普段自民党を支持している人が迷っているのです。

大坂の小選挙区のように維新と自民党が競っている選挙区では自民支持層の動向が決定的に重要です。

岸田自民党として手をこまねいていては大阪で維新にやられてしまう可能性が高いと見ます。

売られたけんかは買わなければ舐められてしまいます。岸田総理にとって大阪の小選挙区は勝負どころです。

岸田総理が前面に出ていては接戦を制することは難しいと思います。反転攻勢の道を探ることが不可欠です。

大坂では河野太郎さんと高市早苗さんを前面に出して維新の顔の吉村知事に対抗する戦略を取ればわかりません。

岸田総理のあいまいな姿勢が強固な保守層に嫌われていて維新に票が流れる要因となっています。

言語明瞭な河野さんと論旨明快なタカ派の高市さんがタッグを組んで暴れれば情勢は変わります。

総裁選の再現だと話題を呼ぶことは確実です。維新に流れる票を食い止める防波堤になるのではないかと思います。

大坂には将来有望な自民党議員がいます。大阪13区の宗清皇一さんです。まだ当選2回です。

大坂府会議員からの提出でデビューが遅れ年齢は51歳です。橋下改革に徹底抗戦した猛者です。

こういったたまを小選挙区で落とすようでは岸田総理の名が廃ります。注目しています。

岸田自民党が大阪の小選挙区で勝利するか否かは岸田総理が強い指導力を発揮できるかどうかの正念場だと思います。