真鶴の常識、日本の非常識?
日本でも著名な観光地のひとつ神奈川県真鶴町の行政が異様な事態に陥っています。
松本一彦町長が町の課長時代に選挙人名簿を自ら持ち出しコピーして選挙に活用していたというのです。
更に8月に行われた町議選で自らに近い議員にも提供し支援していたというのですから驚きです。
松本町長は辞意を表明せざるを得ないところまで追い込まれました。致し方ありません。
ズルズルと町長職を続けていて火だるまになるより潔さを選択したのだと推測します。
昨年9月の町長選挙で3期目を目指した現職に圧勝しさっそうと登場したのにと思うと残念です。
移動式の情報端末を活用してコロナの在宅患者をリモート管理する斬新な試みを始めようとしてました。
松本町長に魔が差したのでしょうか。一般的に町職員の体質は前例踏襲、横並びです。
松本町長だけが職員時代に突飛な行動をとっていたのかどうも腑に落ちないところがあります。
半ば慣例化していたというと言い過ぎかもしれませんが同様の行動がほかにもあったのではないかと思うのです。
あるいはもっと大きな力が動いて松本町長が選挙人名簿をコピーした可能性もなくはありません。
私が真鶴町行政にこのような疑念を抱いてしまう理由があります。お隣の湯河原町と町議会の体質です。
ブログで何度も紹介していることです。町税の滞納者リストを町議会に提供し10年も慣例化していました。
こうした体質が真鶴町にもはびこっていたとみると選挙人名簿のコピーは常態化していたと思ってしまうのです。
邪推が過ぎると言われればそれまでですが真相を究明して膿を出すチャンスだとも言えます。
胸に手を当てて思い当たる節がある方々はこの際真実を述べるのが政治家として公務員としての責務です。
真鶴町は一度出直さないとなりません。そのための大前提として真相究明が不可欠です。
松本町長のように職を辞す羽目になるのが怖いという方もいられるかもしれません。
それはエゴです。真鶴町の行政をまっとうな方向に進めるためには痛みは伴います。
選挙人名簿のコピー問題が発覚する前には町の選挙管理行政の重大問題が明るみに出ています。
町議選で落選した候補者が当選した2人について居住実態がないと異議を申し立てました。
町の選管の事務局長が申し立て人に対し水面下で取り下げるよう工作をしたとの報道がなされたのです。
その後選挙人名簿問題が出てしまいこの問題は宙に浮いていますがこれも放置できません。
真鶴町行政はピンチです。ピンチはチャンスです。立ち直るための素材を与えてくれます。活かすべきです。