菅前総理の終わりの始まりは加速するか

菅前総理の選挙区神奈川2区の票の出方に注目してます。野党統一候補に比例復活を許したら実質的な負けです。

闇将軍と恐れられ絶大な権力を振るった田中角栄元総理はロッキード事件有罪判決後の選挙で圧勝しました。

1983年のロッキード事件選挙です。当時の新潟3区で22万票を超え。角さん健在を印象付け権力の源泉となりました。

菅総理は2009年8月の民主党旋風が吹き荒れた選挙で1322770票で小選挙区で当選を果たしました。

次点との差は548票で薄氷の勝利でした。しかし小選挙区で勝つと負けるでは天地の違いがあります。

この時の選挙で神奈川自民党で勝ち上がったのは河野太郎さんと小泉進次郎さんと菅さんの3人だけでした。

河野さんと小泉さんは祖父から3代目の世襲政治家です。菅さんだけがたたき上げで異彩を放っていました。

この選挙でしぶとく勝ち残ったことはこれ以降の菅さんの政治的な立場を強くしたことは間違いありません。

総理の座から転落した今度の選挙でどうなるかです。角さんとまでは行かなくてもどこまで票を伸ばせるかです。

123218票が前回の得票です。今回は野党統一候補が対抗馬ですので9万票ほどは見込まれます。

野党候補がもう少し票を伸ばせば比例復活も夢ではありません。そこを阻止できないと菅さんの権力基盤は揺らぎます。

総理を降りた一衆議院議員として見られ影響力が減じます。権力を維持したい菅さんとしては死活問題です。

選挙最終日の今日は当然のこととして投開票日の明日も可能な限りの選挙戦をしぶとく戦うと思います。

地元紙の神奈川新聞の分析によれば菅さんは自民党の当選有力者の一番手グループには入っていません。

これまでならば考えられないことです。自民党支持層の固め具合が一番手グループに劣るとの分析でした。

総理を降りた影響はもちろんですがそれ以上に横浜市長選挙のしこりがあると思います。

8月の横浜市長選挙は保守分裂選挙となった結果野党推せん候補に市長の座を奪われました。

分裂のきっかけを作ったのは当時の総理の菅さんであり盟友の小此木八郎さんんを落選させたのも菅さんの責任大です。

自民党支持者の中でのわだかまりがあり菅さんに対する反発が自民支持層を完ぺきに抑えられない理由だと思います。

簡単には氷解しないと見ています。菅さんは意外に苦戦する恐れが多分にあるとの見方をしてます。

神奈川県政界は安倍政権下で官房長官となった菅さんが牛耳ってきたと言って間違いありません。

菅支配時代の終わりの始まりが加速するか今度の選挙で決まります。菅支配時代は終焉の危機に直面してます。