立民復活のお手本は甘利幹事長を破った太栄志さん

最低限議席増は確実と思われていただけに立民の14議席減の96議席はあまりに厳しい結果です。

立民が退潮した中で神奈川県の立民は善戦しました。小選挙区で7議席を得ました。

比例代表でも3人が復活当選しましたので10人の当選者です。選挙区数は18ですのでまずまずです。

善戦のシンボルは神奈川13区で新人の太栄志さんが甘利幹事長に小選挙区で勝利したことです。

4年前にも立候補しダブルスコアで敗れました。落下傘候補です。奇跡的勝利でした。

甘利さんの金銭スキャンダルの影響が大きいと思います。公明はこの手の候補を嫌う傾向があります。

前回の選挙に大敗してから太さんはコツコツと回ったのでしょう。そうでなければ勝てません。

国際情勢が専門です。バタ臭いのではと思い込んでしまいますが出身は鹿児島の離島です。

西郷さんのような風貌もふくめ田舎臭いところが選挙区の風土ともあったのだと思います。

どっしりと構え地に足がついた運動は立民再生の象徴と位置付けられるように思います。

課題はあります。今回は野党統一候補でした。次回は共産党の支援が無くても勝たなければなりません。

一層地に足がついた運動を積み重ね足腰を鍛えることができれば決して夢ではないと思います。

一方、私の地元神奈川17区の立民の元職の神山洋介さんは太さんとは対照的な運動ぶりでした。

地べたを這うようなイメージの選挙はどこからも伝わってきませんでした。必死さがないのです。

まるで現職のようで余裕すら感じるほどの運動に思えました。決定的に勘違いしてます。

神山さんは2009年8月の民主党ブームの時が初当選です。その後いちど比例代表で復活当選がありました。

松下政経塾出身で華々しい活躍をしている同僚が揃っているからでしょう、地元より東京が主戦場に見えました。

4年間の浪人生活から脱却できるかどうか瀬戸際のぎりぎりのタイミングで立民党入りしました。

前原誠司さんの直系ですので立民とは肌合いが異なります。入党するかどうか逡巡があったのでしょう。

目を凝らしてみないと立民のふた文字に気付かないようなポスターを掲示してました。

そんなに立民が嫌なら国民民主で行くべきです。比例で復活当選したと思います。打算で立民入りしたばちがあたりました。

太さんは国民民主からの立民入りし開き直って勝利をもぎ取りました。神山さんと好対照でした。

神山さんは性根を入れ替えないと今後も当選は難しいと思います。太さんに弟子入りしたらどうでしょうか。

立民が再生するためには太さんをお手本とし、神山さんを悪しき前例とすべきです。