トラベルドクター(旅行医)
30そこそこの若い医師の挑戦にすっかり魅了されています。伊藤玲哉さんという方です。
トラベルドクターというベンチャー企業を立ち上げたばかりです。名前を聞いて首を傾げる方も多いと思います。
トラベルは旅行です。ドクター言うまでもなくお医者さんです。旅行会社の医者なの…と思うかもしれません。
伊藤さんが手がけているのは終末期の患者さんの旅行をしたいという夢をかなえる事業を始めたのです。
8月に放送される日本テレビ恒例の24時間テレビでも取り上げられ話題を呼びました。
末期がんの患者さんから海の見える温泉に行きたいと希望が伝えられ伊藤さんがサポートして実現しました。
熱海への2泊3日の旅でした。娘さんやお孫さんも一緒でした。海を見て温泉に浸かり孫と遊び最期の思い出を創りました。
旅行の後ほどなくしてこの方は亡くなられました。旅行中病院では見せなかった飛び切りの笑顔がありました。
伊藤さんはこの患者の方と同様な希望を持っている方々に最後の思い出づくりをしようと奮闘しています。
病院勤務をしていては対応ができないので病院を辞めてこの事業一本に絞って挑戦しています。
伊藤さんのような医者は日本ではふたりだということです。若手でバリバリは伊藤さんただ一人です。
伊藤さんがこの事業のアイデアを閃いたのは「よく死ぬことは良く生きることだ」という事実に気付いたからでした。
病室で死を待つのではなく最期の瞬間までよりよく生きるための手助けができないかと発想を転換したのです。
人生最期の旅行を希望するニーズが多いことを知り医者が一緒でないと動けないので一肌脱ごうということになりました。
クラウドファンディングで資金を募り企業の協賛を求め資金を集めて旅行を計画し実施します。
一週間にひとりが限度のようです。ニーズはあるので事業が何とか持続はできますがスタッフが足りません。
オンライン診療がもっと進展すればひとりの医師が多くの患者さんをサポートすることが可能ですが現状はまだまだです。
全て付き添って旅行を実施しているので効率は悪いです。それでも伊藤さんははつらつとしていました。
当面は地道に計画を実施しトラベルドクター等事業があることを知ってもらうことに力を注ぐということでした。
まだ立ちあがったばかりでヨチヨチ状態ですが前途洋々たる希望に溢れているように思います。
日本の若者にも伊藤さんのような挑戦者がいると思うとうれしくなります。詳しくはこちらをお読みください。https://travel-doctor.jp/profile/