はしゃぎ過ぎの国民民主玉木代表
衆院選で微増した国民民主党の玉木雄一郎代表が選挙後早々から激しく動いてます。
立民離れを鮮明にしました。国会内で開かれてきた立民ら野党との国会対策委員長間の協議に参加しないとのことです。
8議席が11議席になったからといって多くの国民が国民民主を支持したわけではありません。
選挙前に立民との路線の違いを鮮明に打ち出し明確な行動をとってきたのならばいざ知らずあいまいでした。
選挙結果でそよ風程度の追い風が吹いたからといってなし崩し的な方針転換は仁義に反します。
立民の安住国対委員長が共産と一線を画す国民民主の路線をやゆする発言をしたことへの意趣返しかもしれません。
だとしても立民は連携相手でした。立民が苦境に陥っている今、叩くのは溺れる者を叩くのと同じで王道ではありません。
立民内の代表選挙の議論の推移を見て議論の方向性が確定してから通常国会前に対応を決めればよいのです。
いちはやく維新との連携方針を示す必要はないと思います。率直に行って軽挙妄動です。
憲法改正をめぐり維新との連携を強化する意向を示していると報道もなされてます。
維新の勢いに便乗しているように映ります。国民民主の憲法改正をめぐるスタンスを確定することの方が先決です。
国のありようを決める憲法改正は軽はずみは厳に慎まなければなりません。日本を危機に陥れます。
中国、北朝鮮、ロシア。日本の出方を虎視眈々とうかがっている国に取り囲まれてます。
頼りになるはずのアメリカは弱体化して日米同盟強化だけでは日本の安全保障が危うくなっています。
こうした状況下で憲法改正を論議するのです。党としての軸足を明確に定め大議論に臨むのが筋です。
大騒ぎは維新に任せて足元を固めて欲しいです。一緒になって踊れば良いということではありません。
国民民主の支えは労組の連合です。維新のイデオロギーと労組の考え方は相容れるかどうか微妙です。
維新にとって労組は旧体制の一翼として見る側面が強いです。維新が求める規制改革の促進勢力とは見ていないはずです。
維新に急接近することはいずれ労組の警戒感を呼ぶ恐れがあることは言うまでもありません。
連合から注文がついて方針転換するようではみっともないし参議院選挙に悪影響を及ぼします。
国民民主が微増したのは政策重視で具体的提案を重ねてきたけなげな姿勢にあると思います。
立民への離縁状を出すことや維新への急接近を望んで国民民主に投票したとは思えません。
玉木代表が取るべき態度は、はしゃぐことではなく政策重視路線をより磨く謙虚さにあるはずです。