二宮尊徳を学ぶ小旅行2

14日は二宮尊徳終焉の地日光の尊徳遺跡を回りました。日光にも報徳二宮神社があります。

鳥居の両脇に見たことのない二宮尊徳像がでんと立ち出迎えてくれます。骨太な彫刻です。

チェインソーアートで彫ったものだということです。伝統と現代がコラボしていてその柔軟さに好感を持ちました。

二宮尊徳が持つ古めかしさを打破してくれる手掛かりになりそうな発想だと思ったからです。

神仏習合ですので神社にお墓もありました。11月17日の命日前に墓前に参拝することができました。

BSプレミアムの人気番組岩合光昭さんのネコ歩きに登場したニャンコも出迎えてくれました。

日光の二宮尊徳像は薪を背負ったいわゆる金次郎少年像より廻村する尊徳像が目立ちました。

二宮尊徳記念館の立派さには驚きました。日光における報徳仕法の図が目を引きました。

二宮尊徳が日光で行ったモデル事業が一目瞭然でした。農地ほ場整備、土地区画整理事業を行ったのです。

時代は150年違いますが開成町が町全体で行った農地のほ場整備、土地区画整理事業とうり二つでした。

尊徳は、荒れ地に水路を通し耕作しやすい新田開発を行い土地の生産力を高めました。

財源は土台金と言われる初期投資のまとまったお金を用立てたうえで他地域から入る財源を惜しみなく注入しました。

現代のお金に換算すると1億円以上の投資でした。日光で成功すれば全国に波及できると考えたのだと思います。

開成町のほ場整備、土地区画整理も尊徳に決して負けていないと思いました。むしろ進化形です。

町の北部は尊徳の時代と同様に機械化できるように水田を整えあじさいをあぜ道に植え公園のような景観を創りました。

町の南部地域は未来都市を創ることを目指し駅を誘致した後、整った都市的空間を用意しました。

北部が伝統的風情の残る空間とすれば南部は新しい近代的都市です。両者のバランスは尊徳の農村再興の進化形です。

二宮尊徳記念館の学芸員の方から詳しく日光での報徳仕法の話しを聞いた後、特別ゲストが登場しました。

衆議院議員の福田昭夫さんです。元今市市長(現日光市)、元栃木県知事の経験がある実践者です。

二宮尊徳研究をライフワークとされていて報徳思想でまちづくり、国づくりを進めることを主張しています。

尊徳の言う民の暮らしを良くすることで国を富ますという視点にたっての改革断行を目指しています。

富める者にも公平な負担を求める一方、消費税を減税する税制改革によって理想は実現できると話していました。

福田さんは立民所属なので代表は誰になりますかと質問したらそれは言えないと笑ってました。

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