身を切る改革は維新の仕事

衆院選で30議席増やして41議席としかつての勢いを取り戻した日本維新の会。風は止んでません。

所属する新人衆院議員が1日在職しただけで1か月分の通信交通費など100万円が支払われたことに疑問を呈しました。

常識的感覚からの素朴な疑問でした。松井代表らが直ちにこの普通の感覚を評価し見直しを提言しました。

その後、吉村知事が衆院議員から市長に転じる際に同じように在職1日でひと月分をもらっていたことが判明しました。

しかし口火を切った維新への期待感は揺らがないと思います。維新は存在感を高めました。

2011年4月の神奈川県知事選挙に出馬した際にみんなの党の推せんをもらうにあたり条件が付きました。

1期4年で4千2百万近い知事の退職金の全額返上でした。私は条件をのんで退職金ゼロを公約にしました。

当時みんなの党は身を切る改革が売りでした。今の維新と同じです。財政難を考えれば当たり前です。

しかしこの当然のことを実践している知事は大阪の吉村知事以外にいません。あとはしっかり懐に入れています。

神奈川県で言えば3期知事を務めれば1億2千万強のお金が入るのです。随分割のいい仕事です。

それでいて財政難を盾に様々な行政サービスの整備は遅れるのですから首を傾げます。

維新はこうした素朴な国民感情を踏まえた政治を指向している政党であることを今度の100万円の件で印象付けました。

来年の参議院選挙に向けて維新の順風が続く前兆現象だと思いました。維新は侮れません。

身を切る改革を大衆迎合と切り捨てるのは簡単です。しかし国民の常識とかけ離れた事象を正すのは正義です。

10月31日に当選し1か月分はおかしいです。領収書なしで月100万は巨額なお小遣いです。

今どき4年働いただけで4千万円も退職金をもらえる夢のような職業はざらにはないはずです。

それが税金から当然のように支払われるのです。こうした実態にもっと国民の関心が高まれば怒りが湧くはずです。

永田町を始め政治の現場でまかり通っている非常識を正すべきところは正さなければなりません。

国、地方を問わず維新の議員がひと暴れするテーマとして浮上したと見て良いと思います。

ひとつひとつ洗い出して行けば非常識極まりない税金の支出がほかにも必ず見つかるはずです。

細かい話だと言ってバカにしてはいけません。ちりも積もればです。税金を大切にする基本姿勢です。

この際、慣例だということで恩恵を受け続けてきた様々な議員特典を総決算して欲しいです。

国会で影響力を増した維新が先導し身を切る改革を断行して欲しいです。国民は歓迎します。