立民の起死回生策は女性党首の実現
昨日、立憲民主党の代表選挙が告示されて4人が名乗りを上げました。女性はひとりでした。
自民党の総裁選挙は男女2人ずつ、自民党の方がジェンダー平等でした。声高に主張している立民の方が後手です。
ジェンダー平等の視点で自民党を超える方策はただひとつです。女性党首の実現です。
候補者の西村智奈美さんはジェンダー平等問題に関心が深く今の局面で党首に就くに相応しいです。
日本で女性党首は社会党の土井たか子さんがいました。1989年夏の参院選でブームを巻き起こしました。
参院選の1人区で自民党は3勝23敗。土井社会党のおたかさんブームが敗北の一因でした。
今は当時のような熱狂はありません。一方で女性の政治進出の重要性は幅広く共有されています。
この時期に野党第一党の党首に女性が就くことは政界で女性が枢要な地位に就くのが当然視される時代の到来を促します。
自民党の総裁選挙に比べれば地味な印象はぬぐえません。河野太郎さんのようなスターがいません。
映画の主人公になった小川淳也さんがその役回りを果たすはずでしたが出馬が遅れました。
派手さでかなわないならば自民党では実現できなかったことを成し遂げるしかありません。
西村さんが党首に座る意義はここにあります。代表選終了後、各候補者を登用して挙党態勢を組めばいいのです。
候補者の色分けはリベラル系の代表は西村さん、逢坂誠二さんが主流派で小川さんもこの系統に属します。
泉健太さんは旧国民民主から立民入りしたことからわかるように立民党内では右寄りです。
代表が西村さんとなった場合に主流派の逢坂さんが幹事長に就任するのが順当だと思います。
知名度の高い小川さんは河野太郎さんのように参院選に向けて党の広報部門を担うと思います。
厄介なのは泉さんの役職です。かの小沢一郎さんが応援団ですのでかき回す可能性があります。
小沢さんは小選挙区で落選し比例復活とはいえ政局の舞台回しとなると百戦錬磨です。
泉さんが敗れても幹事長ポストに就けようとあの手この手で仕掛けてくることは大いにあり得ます。
立民代表選は女性党首を誕生させることができるかどうか、これが実現できないと反転攻勢は難しいと思います。
続いて小沢さんの圧力をかわして人事で挙党体制が組めるかです。脱小沢が完成するかと言い換えられます。
路線問題はさほど選択の余地はありません。共産党との共闘関係を捨て去ることは現実的とは思いません。
しかし今のままではじり貧です。女性党首で党のイメージを刷新し共産党との選挙協力を模索するのが妥当だと思います。