自民総裁選から見た立民代表選・結末

立民党の新代表に泉健太さんが選ばれました。立民党の高市さんが選ばれたことになります。

結党時の立民党とは最も距離があるのが泉さんです。立民党は、カラーを変える選択をしました。

人気の立民党の河野さんである小川さんは3位に沈み決選投票に残ることができませんでした。

4位には立民党の野田さんである西村さん、自民党と一緒で4位。立民党の岸田さんの逢坂さんの2位は意外でした。

枝野前代表を支えてきた主流派の意地が見えた感じがします。しかし決選投票までが精一杯でした。

若さと変革イメージが泉さんの方に分があるため党勢回復も考えて泉さんを選んだと思います。

決選投票は旧希望の党と旧立民党との争いのように見えました。希望の党の方が優勢という結果となりました。

泉さんは固く国会議員票をまとめその固まりを背景に地方県連にも支持を働きかけたのだと思います。

小沢一郎さんのかつてのやり方が垣間見れるように思えてなりません。水面下の画策にらつ腕を発揮した方ですから。

泉さんは就任あいさつで小沢さんに触れ「小沢先生が自民党の幹事長になったのは47歳の時だった。」と述べました。

泉さん自身も40代ですので決して若過ぎることはなく腕を存分に振るえる年齢だと言いたかったのだと思います。

あいさつの中で小沢さんの名前を挙げたことは小沢さんの影響が強いことを象徴しているように思いました。

一方で名前を挙げることで小沢さんをくすぐる術も心得ている爺殺しの顔も持っていると思いました。

逢坂さん、西村さんを支援したのはリベラル色の強い国会議員が多いです。西村票は逢坂さんに乗ったはずです。

票差がかなり開いたことを見ると立民党内においてもリベラルは退潮したことになります。

この結果は今後の党役員人事、憲法をめぐる論議、国民民党党と共産党とのスタンスに影響が出ます。

枝野個人商店と言われた絶叫の立民党カラーは退いて泉新代表は中道寄りの方向に舵を切ると思います。

共産党との距離を広げ、かつての希望の党路線へじわじわと移行するのではないでしょうか。

当面の注目の的は党役員人事です。泉新代表は、各候補者を登用して挙党体制を築く考えを明らかにしています。

特に幹事長人事が注目です。来年の参議院選挙を控えて最重要ポストであり路線の選択を左右するからです。

幹事長に誰が座るかで泉立民党がどのような党運営をしていくかが見えてくると思います。

泉代表は党執行部の役員の半分は女性にすると大見えを切りました。有言実行できるかまず試金石です。

但しお友達や小沢さんのお気に入りばかりを登用していては弊害が出ます。適材適所が大原則です。