続・”大乱世の菅になれるか”
菅前総理が解決しなければならない宿題は国政にだけあるのではありません。地方政治にもあります。
横浜市政の奪還は至上命題です。市長の座を失った責任は菅前総理の不人気にあったことは疑いようがありません。
保守分裂を引き起こし自民党が担いだ盟友の小此木八郎さんは大敗し政界引退となりました。
菅前総理としてこのままの事態を許すとすれば国政で復権を目指すと言ってもむなしい響きがあります。
おひざ元をがたがたにしておいて永田町で権勢を取り戻そうというのでは地元の自民党は白けてしまいます。
自らまいた種は自ら刈るのが大原則です。横浜自民党を立て直し市長の座の奪還をしなければなりません。
山中市政の支持基盤は脆弱でこれで攻められなければ横浜自民党もその能力が疑われます。
この局面で真っ向勝負を挑める横浜市議が次の市長候補の一番手です。戦いは市長への選抜試験です。
自民党も小粒の議員が多くなり迫力にかけます。野党転落は鍛え直す絶好のチャンスです。
横浜のドンの座を菅前総理が取り戻したいのならばまずは横浜の自民党市議に戦えと檄を飛ばすことだと思います。
菅前総理としてもう一人戦わなければならない相手がいます。港湾業界のドン藤木幸夫さんです。
藤木さんはカジノ反対で山中市長支援を明確にし立民党と歩調を合わせました。覚悟の行動だとされました。
私の見方は違います。保守分裂となり山中さんが勝ち馬だから支持を貫いたと思います。したたかな計算です。
山中市長が揺らげば藤木さんの姿勢にも微妙な変化が出るはずです。負け馬には乗りません。
菅前総理にとって再び手を結べるチャンスはあります。但し山中市長を追い込むことが大前提です。
横浜市政だけでなく神奈川県政にも菅前総理は大きな責任を背負ってます。黒岩県政はもはや限界です。
医療政策に強いとされる黒岩知事、WHO=国際医療機関に未病関連で派遣した職員はなんとWHOに転職しました。
神奈川県は多額の税金を投入してWHOへ出向させて県の政策へのリターンを狙ったはずです。水泡に帰しました。
そもそも「未病」政策なるものの具体的成果が見えてきません。県西地域では地域活性化策となってます。
未病産業を興すと言われてもさっぱりわかりません。経済振興なのか医療充実なのかはっきりさせるべきです。
そのためには黒岩知事に3期で退いてもらい新進気鋭の知事を擁立することがいちばんです。
神奈川県全体を見渡せる識見と若さと行動力を兼ね備える人材を知事にしないと特に県西地域は危ういです。
黒岩知事をトップに据えた責任者である菅前総理には落とし前をつけてもらわなければなりません。