続・真鶴町の奇跡
松本一彦前町長の奇跡の当選を後押ししたのはお隣の湯河原町議の土屋由希子さんであることは間違いないところです。
湯河原町で町税滞納者リストの町議会への公開に問題ありと町と町議会を相手に裁判を起こしたあの土屋さんです。
松本さんが有権者名簿の持ち出し問題をめぐり袋叩き状態であっても土屋さんは一貫して応援しました。
松本さんにとって一番苦しい時、誰一人町議の応援が無い中での土屋さんの応援は頼もしかったと思います。
私の政治の師匠のおひとり野中広務元内閣官房長官の口ぐせは「筋を通す。泥をかぶる。」でした。
行動に一貫性を持たなくてはならないし、その一貫性のためには泥をかぶることから逃げてはいけないということです。
野中さんの政治家としての生き様はまさにその言葉通りでした。「私は闘う」が自著の題名になったのもうなづけます。
30代の若き女性町議の土屋さんには野中さんのDNAが宿っているような気がしてなりません。
悪名が世間にまん延、そんな政治家を応援したら自分に跳ね返ってくると思うのが一般的です。
土屋さんの発想は違いました。昨年の真鶴町長選挙で松本さんを応援した以上は筋を通すというものでした。
松本さんが行った有権者名簿の持ち出しは許されるものではありません。しかし出直しは許されると考えたのです。
責任を取って町長職を辞し町民の期待が残っているのならば選挙に出馬すべきだと後押ししたのです。
勇気あります。隣とはいえ他町の町長選挙に首を突っ込み表に出て応援演説をしまくるのですから。
松本さんが惨敗でもしていたら今度は土屋さんが袋叩きになったことは間違いないところです。
土屋さんはのるかそるか自らが決めた以上は損得計算を度外視して誠心誠意取り組んだのだと思います。
損得を秤にかけ自分に有利不利で行動を決める政治家とは真逆の対応で本物だとほれぼれします。
苦しんでいる同志を前にして土屋さんは逃げませんでした。義を見てせざるは勇無きを実践したのです。
土屋さんは恐怖心が無かったとは言ってません。応援演説の中で反発が出るかもしれないと正直に打ち明けてました。
しかし恐怖心よりも筋を通すことの方を優先し、松本さんを見捨てるなんてことはできないと語ってました。
どうですか皆さん、私は土屋さんに大きく羽ばたく政治家の資質を改めて見せてもらった気がします。
土屋さんは少なくとも湯河原町の変革を担う政治家だと再確認しました。肝っ玉が違います。
松本真鶴町長との間で強固な信頼関係を築いたと思います。ふたりで湯河原、真鶴の未来を拓いて欲しいです。