まずは与野党伯仲の実現から
20日、神奈川研究会という地方議員、研究者、市民活動家らによる勉強会がオンラインでありました。
事前予測では議席を伸ばすのが確実とされた立民党が13議席減らしたことがテーマとなりました。
選挙に関わった方からはリベラル系市民や労働組合といった従来の支持基盤以外の伸び不足との意見がありました。
保守・中道へウィングを広げる方向で党勢を拡大しないと党の再生は厳しいとの見方が広がったとのことです。
こうした流れは枝野代表の辞任後の代表選挙に反映されて泉代表の就任へとつながったと分析してました。
泉代表がいちばん保守・中道層への親和性があり党の顔として相応しいとの判断です。
選挙スタイルについて枝野代表の絶叫型の訴えは常に怒っているようで支持拡大につながらなかったと見てました。
立民党の今後の進むべき方向性として多様な意見を包含できる政党への脱皮が必要との意見でした。
敗北の原因も今後の方向性も納得できる意見だと思いました。特に包容力のある政党への脱皮は不可欠だと思います。
代表選挙において活発な論戦はありませんでした。4人ともなれ合っているような感じさえしました。
野党らしく丁々発止やり合って、それでも最後はひとつにまとまる懐の深い政党を目指して欲しいです。
共産党との野党協力については1人区において共産党を含めた野党共闘は勝利するためには必要不可欠です。
研究会でもこうした認識は共通認識だと思いました。連合の芳野会長が野党共闘を敵視するのは大人げないと思います。
参議院選挙でも1人区は候補者の一本化なしに自公の強力な支持基盤に勝利することは困難です。
問題は政権構想の打ち出し方にあったのだと思います。立民党が政権構想を語るのはまだ時期尚早だったのです。
共産党の閣外協力による立民党政権を樹立との構想はわかりにくいです。焦り過ぎです。
自公両党や維新からの攻撃の的となりました。政権構想といいながら閣外協力は矛盾だと突かれました。
泉代表になった後も立民党の支持率は低迷してます。NHKの調査で8.7%、維新の7.3%に並ばれかけてます。
自公両党で38%ではるかに開きがあります。立民党が政権奪取を語るのは無理があるのです。
現実的な目標を掲げるべきです。与野党の伯仲状況に一歩でも近づけるための野党共闘という考え方です。
政権構想より格段にハードルを下げた目標ですがこちらの方が立民の現在の力量に見合ってます。
来年は政権選択の衆院選ではなく参院選です。与野党伯仲の実現は具体の目標として有権者の納得を得れる目標です。