神奈川県二宮町の暴走老人坂本孝也さんの決起
先週私と同時期に神奈川県二宮町長を務め現在町議の坂本孝也さんから突然電話がありました。
開成町で新たな小学校を開校した際にどのくらいの建設費がかかったかという問い合わせでした。
20数億と答えたあと、なぜそのような質問をするのか不思議に思い坂本さんに聞き直しました。
二宮町では役場庁舎の建設問題が村田邦子町政の最大の懸案となってます。今年度中の計画案策定を目指してます。
坂本さんによると建設予定地は生涯学習センター隣接地となっているが水害への懸念が消えないとのことです。
坂本さんが町長当時に時間雨量50ミリを超える豪雨がありその際に洪水となった経緯があると説明してました。
坂本さんは役場近くの小学校を先行して移転新設しその場所に役場を立てるのが望ましいとの考えでした。
小学校建設をまちづくりの核として進め、小学校跡地に役場庁舎の建設という2段構えは理にかなっていると思いました。
人口減少、少子高齢化に打ち勝つためには役場庁舎の建設よりも未来を担う子供たちのために小学校建設は好ましいです。
開成町の人口増加率は神奈川県でトップですがその原動力となっているのが新たな小学校の建設でした。
木材をふんだんに使った校舎を建設し周辺に住宅地を配置したことが移住促進につながりました。
二宮町には東大の植物園がかつてあり坂本町長時代に購入しました。この土地を小学校用地にしたいとのことでした。
住民の方が自主的に管理する契約が結ばれているのがネックになっているということでした。
私は、地域住民が利用しやすい開かれた学校という考え方を打ち出せば理解は得られるはずと逆提案しました。
坂本さんが何のためにそこまでまちづくり構想の立案に熱意を燃やすのかという話になりました。
何と来年11月の町長選挙に出馬するというのです。いくつになりますか思わず聞き返してしまいました。
78歳だということでした。何と言われてもやるというのです。私は暴走老人ですねと返しました。
危険な場所に役場は建てれない小学校建設先行だという信念で現在の村田町政に待ったをかけたいと意気盛んでした。
私はこういう捨て身の戦いを言われると理屈抜きに応援したくなってしまいます。頑張りましょう!と応えました。
棺桶に半分足を突っ込んだ者と後ろ指をさされようと町のために身命を賭す挑戦ですねとエールを送りました。
坂本さんは現町長の村田さんにかつて敗れました。78歳のリベンジのハードルは高いです。
それでもやり抜くというのです。2022年の私の大きな仕事となりました。知恵を絞ります。