続々・2021年回想

昨年に続き神奈川大学の講義はオンラインで行いました。オンラインの可能性をいっそう実感しました。

外部のゲスト講師を招くのにオンライン方式は簡便な方法です。相手が自宅からでも参加できるのは助かります。

今年の講義のテーマは地方議会でした。神奈川県と東京都内での地方議会で活躍している議員に登場願いました。

おとといのブログで特筆した湯河原町議の土屋由希子さんを始め女性議員の強者ぶりを紹介できました。

江戸川区選出の東京都議の上田令子さんは印象に残ってます。7月の都議選、無所属で勝ち抜きました。

小池都知事に恐れをなし自民党を始め尻尾を巻いている議員ばかりの中で敢然と反小池で当選した方です。

この胆力は身を捨てているからこそ湧いてくるものだと思います。講義を聴いた学生たちも感じ取ってくれたと思います。

地方政治の現場は教科書の記載とは似ても似つかない状況です。そうした実態を伝えることに努めました。

大勢に従わない議員を仲間外れにしたり議会公報でいじめたり、驚くべき現状を知って学生は衝撃を受けていました。

対面授業ではキャンパスまでゲストに足を運んでもらわなくてはなりませんがオンラインはその手間を一気に省略できます。

オンライン講義は、大学講義の在り方に一石を投じました。現場の実態を伝える手段として極めて有効です。

私のように実務経験がある講師として大学の授業に参画している者としてはこのやり方は活用しがいがあります。

来年度は神奈川大学は原則対面授業となりました。オンラインとどう組み合わせて行くか知恵を絞りたいです。

来年は首長とまちづくりがテーマです。直接講義に参加してもらえる首長とは学生との間で討論をしてもらいます。

既に全国各地の首長や首長経験者から講義への参加の承諾を得てますので魅力たっぷりな講義とします。

北海道剣淵町で絵本のまちづくりを展開している早坂町長は出張に合わせて講義に直接参加してくれます。

世界的観光地京都市の門川市長はオンライン参加です。国際観光地の観光戦略とコロナとの戦いを語ってもらいます。

門川市長は天皇の京都への遷都の旗振り役のひとりです。関西復権の切り札としての遷都についても意見を聞きます。

オンラインは無味乾燥な一方通行の講義に刺激を与える有効な道具です。学生の興味を喚起できます。

対面講義に置いても当事者が登場することで現場での実践に基づいた話が聞けて具体的討論が可能となります。

2021年はオンライン講義の効果を実感しました。2022年はさらなる進化を目指して取り組みます。

 

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