紅白の再生はあるのか
1週間前の大晦日の晩、紅白歌合戦だったでしょうか。それとも別番組だったでしょうか。
私はEテレでベートーベン特集を放送していましたのでその流れでNHK交響楽団の第9演奏会の方を選びました。
もっとも、こたつで視ていたため途中で眠くなり居眠りしてしまいましたので記憶には残ってません。
NHKプラスという便利なサービスがあり1週間以内ならばいつでも視聴できますので紅白はそちらにしました。
紅白の視聴率は稀に見る低さで後半でも34パーセント程度とのことで低落化が顕著でした。
紅白歌合戦は72回を数えます。戦後間もなくのベビーブームと軌を一にしてきました。
団塊の世代と一緒です。間もなく後期高齢者に突入です。ここらあたりで抜本的見直しは必然です。
これまでの成功体験に縛られて大変革ができないところは現代日本の姿と重なります。
ジャパンアズナンバーワンとよいしょされる時代もあった経済大国日本は低落の一途をたどってます。
人口減少・少子高齢化に直面しているのに根本からの国家改造に臆病なところにあります。
紅白歌合戦も幾度か手直しを経たものの改良に過ぎず抜本的な改革は先送りされてきています。
30%そこそこの視聴率ではいよいよ根本にメスを入れないとじり貧となり裏番組に抜かれる日が近いと思います。
現在の紅白は各種音楽ジャンルと多世代の好みがごちゃまぜになっていてパッチワーク状態です。
ここから脱却するのは一朝一夕には行きません。試行錯誤を恐れずに大胆に挑戦することが必要だと思います。
おっさんプロデューサーは引き下がり番組の総括責任者に思い切って若手を登用したらどうでしょうか。
20代の芸能ディレクターだったらどんな構成にするか挑戦させてみたら面白いことになるように思います。
恐らくデジタルを縦横無尽に活用したりロボットを登場させたりしてこれまでの舞台イメージを一新すると思います。
全員女性ディレクターとするのも一案です。全く異なった角度から番組構成を考えると思います。
例えば衣装に徹底的にこだわりファッションショー番組に負けない演出をしたりするのではないでしょうか。
高齢者イメージも一新が不可欠です。ニューミュージック世代が今や70代となりました。
この世代はおしゃれです。話題が集中する出演者を厳選しじっくりと歌を聞かせる演出が欲しいです。
例えば、山下達郎さんが紅白で「クリスマスイブ」を歌ったら結構受けるではないでしょうか。
今のままでは早晩紅白は終焉です。ピンチだから大胆な挑戦ができます。NHK頑張って欲しいです。