真鶴町議会は松本一彦町長への反対一色と思い込んでました。昨年末の臨時町議会で小さな波乱がありました。

有権者名簿の持ち出し問題で大逆風の中松本町長が奇跡の再選を果たしたことは何度もお伝えしています。

松本町長は不祥事の責任を取るとして1年間の給与返上を公約に掲げ実行するための条例を臨時議会に出しました。

定数は10です。議長を除いて9人で賛否が問われます。全員反対ではなく1人賛成議員がいました。

反松本の大合唱の中町長提案に賛成するのはかなりの勇気が要ります。9月当選の新人町議でした。

木村勇さん、38歳です。湯河原新聞という地元紙の記者で活躍した後、町議への転身を図りました。

突如の出馬でした。地域にさほど縁がないので最下位当選でした。その後木村さんに災難が襲いました。

落選した議員から木村さんには真鶴町の生活実態が無いので当選が無効だと町選管に申し立てがありました。

申し立ては却下されましたが当事者は不服だとして県選管へ審査を申し立てています。

木村さんは元新聞記者らしく「木村いさむ新聞」という活動報告の発行を始めました。

見出しがふるってました。「住んでますから」と書いてありました。申し立てに対し真っ向勝負の気概が伝わります。

なかなかの根性の持ち主だと思っていたところに松本町長提案の給与1年間ゼロ条例への賛成でした。

全会一致ではなく8対1であった意義は決して小さくはありません。真鶴町議会の良識を示してます。

いずれ時間が経つにつれ木村さんの行動は高い評価を呼ぶことになると私は確信しています。

町長選挙前松本町長が再選すると予測した方はごく少数だと思います。それでも勝ちました。

対抗馬の宇賀一章前町長はあれだけの順風を活かすことができなかったのが厳然たる事実です。

これは松本町長への極めて根強い支持が町民の間にあることの証明です。この層は木村さんの勇気を讃えます。

現在は反松本町長派の声が大きいので表には出ませんが内心はよくやったと拍手しているはずです。

木村さんがこれからも同調圧力に負けずに議員としてまっとうな活動を続けて行けば一気に応援者は増えます。

元新聞記者らしく事実を丹念に追いかけて真鶴町の将来を考え松本町政に向き合って欲しいです。

木村さんは一匹狼でも耐えられる精神力があることが示されました。若きサムライ町議の誕生です。

数にものを言わせてその力を背中にしょわないとものが言えない町議に対しこびへつらうことはありません。

最下位当選とはいえ町民の一定の支持を得たのです。自らの正義感を信じ前に進んで欲しいです。