津波の襲来について気象庁は説明責任を果たすべき

15日の夜7時のNHKニュース、トンガ海域の海底火山が爆発したことを報じていました。

気象衛星ひまわりが爆発の様子を捉えていました。噴煙のようなものが立ち上り同心円状に波を起こしていました。

報道によれば噴煙は高度1万5千メートルに達したとされてます。海中で爆発してその高度というのは信じられません。

観測史上最大規模の海底火山の爆発と言えそうです。被害の詳細は明らかになってません。

昨年は小笠原諸島の海底火山の爆発で軽石が海流に流されて沖縄などの沿岸に流れ着き被害を与えました。

海底火山の爆発が思わぬ被害をもたらすことを実感させました。トンガの爆発ははるかに規模が大きいです。

気象庁は15日の夜7時の段階で津波の影響は軽微だとの分析をしていました。ほっとしました。

翌朝早くにテレビをつけたら日本各地に津波が到達したことを報じていました。警報まで出ていました。

キツネにつままれたようでした。何がどのように変化して警報が発令されたのか事情が呑み込めませんでした。

昨年10月19日にも同じことがありました。その日の衆議院選挙の開票速報の出来事でした。

NHKは、夜8時過ぎの開票速報で自民の苦戦と立民の議席増を伝えました。私は早めに寝ました。

翌朝早くにテレビを見たら自民単独絶対過半数維持、立民の議席減を報じていました。

事情を呑み込むのに時間がかかりました。選挙報道のプロたちが予測を全く外したのでした。

原因は開票日当日の出口調査に過度に依存した予測の在り方に甘さがあったのだと思います。

選挙も生命に関わりますが政治家の生命限定です。津波となると予測の大外れは一般国民の生命に直結します。

深夜になって突如警報と言われても逃げるのに往生します。車の渋滞がテレビ画面に移し出されてました。

渋滞した車列に津波がもし万が一襲い掛かったら3・11の惨劇の再来となってしまいます。

気象庁は今度の津波の予測が実態と違ったことについて詳細な検討をし国民に説明することが不可避です。

国費で任務を与えられている予測のプロたちが大きな予測の失敗を犯したとしたら大問題です。

通常の津波とは異なる現象だと気象庁は説明していますがこれだけでは納得できません。

通常の津波は日本に押し寄せていなかったが通常でない津波が押し寄せたでは全く説明になりません。

海底火山の超巨大爆発という観測史上未曽有の事態に遭遇したことによる予測の困難さは理解できます。

しかしプロならば国民の生命財産を守るために謝った予測は限りなくゼロにするのが使命です。説明を求めたいです。

 

 

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