イベルメクチンとオミクロン
オミクロン株の感染爆発はすさまじい勢いで正確な感染者数の把握もできない状況になっているように見えます。
こうなると普通の風邪か軽いインフルエンザと同じです。重症化を抑える予防的な飲み薬が欲しいです。
小田原に行く用事があり時間調整のため駅ビルの書店に立ち寄ったところ一冊の新書が目に飛び込んできました。
2015年のノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智さんの写真が表紙にあったからです。
大村さんが発見したイベルメクチンはアフリカなどの熱帯地域特有の病気の特効薬となっています。
新書のタイトルはずばり『イベルメクチン』。焦眉の急となっている新型コロナに効くかどうかと扉に書かれてました。
はっと思い当たることが浮かびました。私の知人の方が大村さんが所属する北里大学の病院に通院してます。
その方からイベルメクチンはコロナに効くのにアメリカの圧力で使用が認められないと聞いていたからです。
購入し一気に読みました。イベルメクチン包囲網が狭まっていく過程は迫真に迫るドキュメンタリー番組のようです。
イベルメクチンは一錠が1ドルという安価な薬です。発展途上国で使用が広がってます。
例えばインドです。昨年インドでは急速にデルタ株の感染が爆発したことは記憶に残ってます。
6月末以降急速に収束してます。この時期とイベルメクチンの使用の時期が重なるというのです。
アフリカにおいても使用したケニアやウガンダなどの国は感染拡大が抑えられているとのデータも報告されています。
発展途上国だけでなくアメリカやイギリスなどの先進国でも推しょうする医師はいて小規模な治験データが報告されてます。
それではなぜ全面的な使用を認めるかどうか大掛かりな治験がなされないかというといくつも障害があります。
イベルメクチンの製造販売元は新型コロナ経口薬を開発した製薬会社のひとつメルク社です。
莫大な投資をして開発した経口薬を抱えているのに安価な既存薬が効果があると実証することを避けています。
アメリカのFDA=食品医薬品局、WHO=世界保健機関、アメリカの感染症学会といった主要機関が効果に否定的なのです。
世界各地の医師から効果について良好な報告が上がっているのにもかかわらず評価は変わりません。
大村さんら北里大学を中心とするイベルメクチンを推す医師や研究者たちは何らかの圧力があると見ています。
安価な飲み薬が新型コロナに有効かどうかはパンデミックに苦しむ世界の民衆にとって一大事です。
大村さんを輩出した日本で製薬会社の興和が治験を始めたとのニュースがあります。結果が待ち遠しいです。