真鶴町をめぐる神奈川新聞の報道について
真鶴町の有権者名簿の持ち出しをめぐる町政混乱についての記事が連日のように神奈川新聞に掲載されてます。
地元紙ですので神奈川県内に限られますが真鶴町や松本町長の悪しき知名度は上昇する一方です。
悪名は無名に勝るとはいえ町の名誉にとって芳しいことではありません。特に松本町長は戸惑っていることでしょう。
報道だけを見ていると松本町長は当選してはいけない存在であるかのようです。報道の仕方に首を傾げます。
松本町長を攻撃する側は神奈川新聞が応援団のようだと感じているのではないでしょうか。
選挙で敗れた宇賀一章前町長の支援者たちの間で部数も伸びていたりするのかもしれません。
報道として公平であるかどうか疑念があります。松本町長を支援する立場の町民は確実にいます。
そうでなければ当選する訳がありません。大逆風下で再選を果たしたのですから相当に強固な支持者です。
そちら側の動きが一向に伝わりません。町内は反松本町長一色であるかのような印象です。
この手の対立している事象を記事として扱う場合は対立する意見の掲載にできる限り配慮が必要です。
私はNHK記者出身です。駆け出しのころは正義感に燃えて突き進む方でした。若い記者の心情も理解できます。
ただしそれも公平性に配慮する大前提があればこそです。それがないと一方的な追及となってしまいます。
聞くところによれば松本町長を支援する町民らの間でも町長擁護の行動をしようと動き出しているようです。
地元紙としてはこうした動きも丹念に追いかけて町民の間の意見の相違を伝えて欲しいです。
民意は松本町長再選を支持したのです。敗れたのは有利な状況にあると見られていた宇賀前町長でした。
移住者の方が急きょ立候補し800票以上の票を得ました。この票をどう見るかが重要です。
大きな失敗をしでかした松本町長に対しもう一度頑張れがいちばん多く2番目が宇賀前町長の再登板でした。
残りの多くは移住者の新人に流れました。これは松本町長に対し反発はあっても宇賀時代に戻りたくない層です。
町長選挙の結果を冷静に見れば宇賀前町長に対して町民は期待感を持っていないことになります。
松本町長に反発する町民の動きは宇賀前町長に連なる町民の動きと見て良いと思います。
松本町長らを刑事告発する動きはその典型です。こうした動きだけを強調するのは公平性に問題があります。
選挙結果を踏まえれば比較少数派である宇賀派の動きを過大に報道してしていると見えてしまいます。
有力地方紙である神奈川新聞には町内の様々な意見を冷静に客観的に分析した深みのある記事を期待します。