混乱が続く真鶴町の町議会報告会

松本町長による有権者名簿の持ち出し問題で揺れる真鶴町、議会による住民報告会の動画を視ました。

1月23日と28日に行われた第6回から8回にかけてのものです。3回合わせておよそ4時間半の長編です。

松本町長に反発する側の住民の怒りを受けての町議会としての行動です。開催したことは評価します。

内容は報告会ではなく松本町長や町長から名簿を受け取っていた2人の現職議員に対する抗議集会となってました。

松本町長を擁護する意見はひとりだけでした。2人の現職議員を擁護していたのもひとりでした。

その他は松本町長は辞職すべきだ、不信任決議案を出すべきだとか手厳しい声のオンパレードでした。

2人の議員に対してもなぜ辞めないのかと問い詰めるような意見が相次いでいました。

一番印象に残ったのは辞めろと名指しされた元町長で町議の青木健さんの態度でした。

何を言われても平然と反論する動画を視て苦笑いをしました。面目躍如だなという感情がこみ上げました。

いっしょに町長を務めていたころから口は悪く理屈が達者な方でした。面の皮も厚い方です。

でも子分だった松本町長を悪者にして自分は逃げる態度は聞いていて気持ちの良いものではありません。

松本町長に対し名誉棄損で訴えると発言したことが尾を引いています。集会でも再三質問されていました。

青木さんは持ち前の政治的能力の使い方を間違ってます。自分を守るために必死なのは見苦しいです。

混乱を極めている真鶴町の現状を打開するために身を捨てて議会や町民を説得するのが役目です。

名簿を受け取っていた2人の町議のほかに火の粉が降りかかっている議員がひとりいました。

新人の木村勇議員です。松本町長が出直し町長選で再選された民意は重いとの立場を貫いてます。

反松本派の住民からすれば憎き敵となってます。犯罪を犯した町長を支援するのはおかしいとまで言われてました。

青木さんのようには言い返せません。説明が長くなったりすんなりと言葉が出ない場面もありました。

木村さんはたったひとり持論を表明しました。大した勇気です。本物の政治家となる素質十分です。

こうした荒波をくぐり抜けて成長します。自信をもって自らの信じる道を歩んで欲しいです。

議会報告会は状況が変わらない限り何度開催しても同じことの繰り返しで逆に町内の対立を深めてしまう恐れがあります。

町は第3者委員会を発足させて調査中です。警察当局もそうした動きをにらんでいると思います。

委員会の報告を待ち町議会で十分議論したのち町民報告会を開くほうが実のある議論ができるのではないでしょうか。