よみがえるか辻元清美さん

辻元清美さんと言えば立民党の顔です。昨年10月の衆議院選挙で敗れたことが話題を呼びました。

それだけ注目の人だということです。今年夏の参議院選挙に比例代表で出馬することになりました。

昨日立民党の神奈川県連会長の阿部知子さんが辻元さんを招いて憲法講演会を藤沢で開催しました。

オンライン配信もあったので午後2時から2時間ほどの会合の模様を視聴しました。

衆院選の話しを聞いて意外だったのは得票数は7回の選挙で3番目に多かったというのです。

2009年の民主党ブームの時と、2017年の立民党結党ブームの時に次いでの得票だったというのです。

それだけ維新が強かったということになります。公明票も流れたと見てました。辻元さんは目の敵にされました。

当代きっての人気者となっている吉村大阪府知事が張り付き徹底して支援しました。

自民党の候補には安倍元総理ら大物が続々と駆け付けました。双方とも標的は辻元さんです。

さすがの辻元さんも総攻撃には耐えられず一敗地にまみれたと選挙戦を振り返ってました。

大坂は19の小選挙区のうち15を維新4を公明が分け合う形ですみわけができてしまいました。

他党は小選挙区で勝てない構図です。辻元さんはこうした大阪の動向が全国に波及することを危惧してました。

辻元節は随所に健在でした。野党の政府与党への対決姿勢が弱まっていることにきついひとことを放ってました。

夏休みの研究発表みたいな質問を予算員会でやっていては野党の存在意義がないというのです。

野党は反対ばかりという批判を恐れて政策提案にこだわっている傾向があるのを一喝したのです。

権力を批判してこその野党だというのです。一理ありますが有権者がついてくるかどうかは別物です。

批判だけでなくなぜそうした主張をするのか納得をしてもらうためには説得力のある対案は武器です。

講演で憲法改正を阻止するために死力を尽くしたいと表明していましたが理由はあいまいです。

日本は覇権大国を目指す中国や強権ロシア、軍事力で揺さぶる北朝鮮といった国々に囲まれています。

日米同盟を盾に国家の安全を守るのが日本の基本姿勢です。アメリカの言いなりの恐れが付きまといます。

こうした状況下で護憲を貫くことは日本の理念を示すことで強権国家に対する強力な矛となります。

またアメリカからの一方的な軍事的要求に対し日本の立場を守る盾の機能も果たします。

憲法は矛にも盾にもなるのです。憲法の今日的意義を示すことで護憲の説得力が増します。

辻元さんが舌鋒鋭くこうした論陣を張ることを期待します。弱々しさを感じさせない護憲派の誕生です。