人新世時代のまちづくり考5~ピンチはチャンス~

人新世時代とは歴史の変わり目です。大きな変化があった時はチャンスととらえて欲しいです。

アサヒビールが記者会見し私の住む開成町に隣接する南足柄市の工場を閉鎖すると発表しました。

来年1月というのですからせわしない話ですが利潤追求が目的の民間企業としては当然の行動です。

2002年に鳴り物入りで操業を開始しわずか20年ほどで幕を閉じることになります。

南足柄市は今年で市制施行50周年です。祝賀ムードに冷水を浴びせるニュースと受け止められてます。

神奈川新聞によれば加藤修平市長は「市の産業振興に多大な貢献をいただいたが影響は大きい」と答えています。

ふるさと納税でアサヒビールは返礼品として人気を呼んでいるとのことで財政への影響が懸念されます。

しかし閉鎖するものは致し方ありませんので切り替えて今後の対策に注力すべきです。

12万坪ほどの広大な敷地を活かすチャンスです。市の方針をアサヒビール側に伝える必要があります。

たまたま南足柄市は丘陵地帯があり災害救援拠点として適地ではないかとブログで書きました。

これも一案です。近くには運動公園があり緊急時にはヘリポートとしても活用できます。

神奈川県西北部には中核となる病院は県立病院がただ一つそれも縮小傾向です。民間医療施設の誘致もありです。

自然エネルギーの発言拠点として太陽光やバイオマスの発電施設の設置の検討もあり得ると思います。

南足柄市の財政事情では市として資本投下は不可能ですので国策として位置づけて資本を確保するしかありません。

となるとグリーン系企業誘致が手っ取り早いです。いずれにしても市や商工会が先頭に立つ時です。

市としての考え方を早急にまとめアサヒビール側と折衝できる準備に入る必要があります。

官民挙げて知恵を絞る体制作りが急務です。県も国も巻き込んでいかなくてはなりません。

南足柄市は富士フイルムの企業城下町として繁栄し破格の税収を市にもたらしました。

最盛期は私の住む開成町の当時の一般会計分40億円を超える税収がありました。豊かな市のトップランクでした。

バブル経済の崩壊とともに法人税収が下がり救世主としてアサヒビールの誘致を行いました。

救いの神のはずのアサヒビールは経営の効率化の名のもとに閉鎖となってしまいました。

去る者は追わず人新世時代に相応しいまちづくりに向けた転機です。行動の時です。

アサヒビール誘致のために道路や水道施設の整備のために多大な資本を投下しました。

南足柄市は首都圏にも近く地の利があります。企業でいうところの新たなる創業を目指せます。

 

 

 

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