きな臭くなる一方のウクライナ情勢

北京オリンピックが始まる前の先月31日のブログでウクライナ情勢について触れました。

ロシアと盟友関係にある中国でオリンピック開催中に侵攻はないが終わればわからないと書きました。

予言が当たりそうな雲行きになりました。オリンピックは明日で終了ですので週明けは緊迫します。

元外務省分析官で評論家の佐藤優さんのロシアという国の本性についての見解をブログで引用しました。

敵対国同士が直接国境を接することに極度の警戒感を抱き緩衝地帯の存在を求めると書きました。

ウクライナがNATO=北大西洋条約機構に加入するなんてことになればロシアは黙ってません。

親ロシア勢力が実効支配している地域に直接介入必至です。今はその前段でにらみ合っている状況です。

佐藤さんはもうひとつロシアという国の本性を語ってました。中東のシリアにおける空爆についてです。

アメリカの空爆は絨毯爆撃ということについては世論の反発を恐れて腰が引けた対応をします。

ロシアはそんなことはお構いなしだというのです。やるなら徹底してやるというのです。

ウクライナ問題に関しても西側諸国が期待するような穏便な姿勢はとらないと見た方が良さそうです。

ロシアは、ウクライナの中立的な態度の証としてNATOには加盟しないとの確約をとことん求めるはずです。

条約に加入するしないは主権国のウクライナが決めることだなどという西側諸国の正義は通用しません。

ロシアが納得しない限り事態は好転しないと見ます。楽観的な見通しは持てません。

ヨーロッパに供給している天然ガスのパイプラインを閉めるぐらいのこともやりかねません。

アメリカなどの西側諸国が経済封鎖で対抗してもプーチン大統領は強権で国民の不満を押さえつけるでしょう。

ヨーロッパの先進諸国の方がエネルギー事情がひっ迫し暮らしが悪くなることに我慢できないと思います。

ワクチン接種の義務化について自由を侵すものだと猛反発が出るのが民主主義国です。

ロシアと対立してエネルギーが来ないとなればワクチン反対どころの騒ぎでは収まりません。

強権国のロシアは国民が反発したくても弾圧されます。それに西側諸国より貧乏に慣れてます。

チキンレースみたいな状況になれば脆弱なのは西側先進諸国だと思えてなりません。

プーチン大統領は豊かな国の国民の我慢の足らなさを見切っているかもしれません。

西側の豊かな国々は足元を見られて強権ロシアにしてやられる可能性ありと私は危惧します。

無用な対立を避ける道はNATO加入を見送ると同時にウクライナの自主自立を保障すること以外にないと思います。