全て開成町産のお酒、”風の道”が誕生

2018年38年ぶりに復活なった開成町の酒蔵、瀬戸酒造で新しいお酒が誕生しました。

水はもちろんのこと酒米もそして酵母も全て開成町産です。正真正銘の地元産品です。

「風の道」という名前です。瀬戸酒造の周辺には美しい水田が残っていて吹き抜ける風をイメージしました。

瀬戸酒造のホームページでは「駆ける風が稲を揺らすと、田んぼに緑の波がたつ。」と紹介されています。

おしゃれでさわやかな文章です。8月はじめごろの開成町の水田地帯の風景が目に浮かぶようです。

酒米は全て山田錦です。私の知人の農家の方が開成町内の田んぼで丹精込めて育てました。

わが家の田んぼもそうです。水回りの管理は半端ないです。早朝から農家の方の目が光ります。

背丈が高く粒が大きいので倒れやすいのが山田錦の特徴です。根をしっかり張らせなければなりません。

ときおり水を断って根が伸びる時間を取ります。水が豊富過ぎると稲も楽して根が育ちません。

酒造りにはアルコール発酵を促す酵母が必要です。東京農業大学の先生の協力を得てあじさいから取りました。

あじさいは開成町の花です。田んぼのあぜ道に植えられた水田地帯はあじさいの里と呼ばれてます。

開成町に残る誰もが懐かしさを感じる水田地帯の原風景から酒造りへとつながりました。

瀬戸酒造は復活していらい順調です。フランスを始め外国で賞を獲得することもできました。

多品種少量生産でネットを中心に販売するという方法が現代の消費性向にマッチしているとのことです。

個性とともに品質にこだわった造り方は高級品志向の消費者にもマッチすると聞きました。

開成町は江戸時代末期は足柄平野一帯の酒造りの中心地のひとつでした。4件の酒蔵があったと記録されてます。

唯一残った瀬戸酒造が自社生産を復活できたことは田園地帯の産業の復活の第一歩です。

東京に本社を置くオリエンタルコンサルタンツが直接事業に乗り出したところに価値があります。

アドバイスするのが専門の会社が自らリスクを背負い挑戦し成功へと導いたのです。

瀬戸酒造を核にして周辺にもっと酒米づくりが進めば水田の維持や農業の振興につながります。

有機農法での酒米生産で付加価値をさらに上げて行けば環境にやさしい農業のモデルとなります。

瀬戸酒造復活までの物語がテレビ放映されます。27日の日曜日の午後10時半からBSテレビ東京です。

番組名は「タタムなんてもったいない!!」。詳細は以下のアドレスをクリック下さい。

https://www.bs-tvtokyo.co.jp/tatamunante/