首長への刑事告発、かたや一面、かたや地方版べた記事

ある方から先年4月に創刊した「SAKISIRU」というニュースネットメディアを教えてもらいました。

元新聞記者で言論サイトの編集長を務めた方が編集長となり中道のメディアを目指しているとのこです。

「SAKISIRU]とは「先に知る」という意味だそうです。一緒に記事が添付されていました。

3月4日配信のもので横浜市の山中竹春市長が2度にわたり刑事告発されているという内容でした。

山中市長が横浜市立大学に在職中の出来事に対する告発で大学の現役の教職員や市民グループが告発しました。

山中市長はご承知のように昨年8月の横浜市長選挙で自民党が分裂に陥った間隙を縫って大勝しました。

当時の菅総理大臣が強引に押した現職閣僚の小此木八郎さんは敗北し政界引退に追い込まれました。

山中市長が野党の候補者として擁立されようとした時に大学内で出回ったメールに山中市長が反発しました。

このメール内容を訂正する行動をとるよう大学の理事長と学長に強要したというのが告発の内容です。

ニュースサイトによれば横浜地検が告発状を2回にわたり受理していたことが3日に分かったとなっています。

3日と言えば神奈川新聞に松本一彦真鶴町長が刑事告発されたことが一面の左肩に大々的に報じられた日です。

ニュースサイトには神奈川新聞に山中市長の告発の記事が掲載されていると書かれていました。

両事件の扱いの差が大きく地元紙は山中市長の強要疑惑を追及する姿勢があるかどうか問いかけていました。

私はびっくりして神奈川新聞の頁をめくり返してみました。確かに掲載されていました。

地方版の目立たないところにべた記事として載ってました。気づかないのも無理ありません。

ニュースサイトは、山中市長の件も松本町長の件もともに選挙を有利にしようと動いた疑惑で異常事態だとしてます。

松本町長の方は告発された段階ですが山中市長の方が2度にわたり受理されています。

しかし扱いの差は格差があり山中市長の方はニュース性がないと判断したことになります。

ニュースサイトはこの報道に不信感を持つ市民の声を紹介してました。私も同意見です。

日本最大の基礎自治体のトップが選挙を不正な働きをしたとして告発を受理されるのはちょっとした事件です。

真鶴町の松本町長をめぐる疑惑と比べて事件の重みは記事の扱いの差ほどあるとは思えません。

真鶴町の問題だけを狙い撃ちにしたと勘繰られても致し方ありません。神奈川新聞の説明を聞きたいです。

「SAKISIRU」の記事は以下のサイトからご覧ください。https://sakisiru.jp/22318