真鶴町松本町長、目指せ!逆転人生
NHKで放送されている「逆転人生」という番組があります。どん底から這い上がる人物を追う番組です。
7日放送の番組でスケボーで東京オリンピックで金メダルを獲得した堀米優斗選手のコーチが登場していました。
スケボーと言うとかつてはワルの遊びみたいなイメージがあり白い目で見られていたのは間違いありません。
早川大輔コーチもそうした環境の中で自分自身スケボーを始めその後堀米選手と出会いました。
堀米選手が飛躍できたのは早川コーチの後押しにより大きな挑戦ができたことにあります。
スケボーの本場アメリカへの武者修行です。早い段階で本場のレベルを感じ取ったのは大きいです。
アメリカに渡る資金は早川コーチらの涙ぐましい努力によって捻出されたものでした。
飛躍するには陰で支える一群の人々がいてそれに応える選手がいます。両者相まっての金メダルです。
話しはぐっと変わって有権者名簿の持ち出しで叩かれまくっている真鶴町の松本町長の問題に移ります。
11日の町議会の最終日、松本町長がどん底から這い上がる転機になるかもしれない出来事がありました。
新年度予算案が町議会による修正で可決されました。研修費などが増額されました。
有権者名簿の持ち出しを始め法令を守る意識の欠如を補う意味で職員研修は大切です。
町議会の提案で修正されたことの意義は大きいです。松本町政を責めてばかりではありませんでした。
もうひとつ大きな変化がありました。新しい教育長が全会一致で承認されたことです。
教育長が今年1月任期途中で辞めた時には大々的に報じた神奈川新聞、承認は見出しになりませんでした。
代わりに副町長が選任されないことの方を見出しにして記事の扱いも地味でした。
神奈川新聞の意図を感じました。しかし教育長人事の持つ意味合いは大きいです。
保護者の間で教育長の不在について不安感が広がり運動が起きたということです。
町議会に対し教育長の不在の解消の要望が出ました。議会側がこれを受け止めたことになります。
真鶴町は子どもの数の減少が進むとともに校舎の建て替え時期を迎え教育施設の整備が重大課題です。
加えて中学校給食の実現もしなけければなりません。教育は行政と議会と住民が一体となって取り組む必要があります。
新教育長が決まったことは住民の動きを受けて真鶴町が新たな目標に向かって歩み出す第一歩だと言えます。
今回の議案の修正と教育長人事を真鶴町政の安定化へとつなぐことができるか松本町長の正念場です。
上手く軌道に乗せることができれば松本町長は逆転人生を歩み出すことができます。