立憲民主党存続の危機
NHKの毎月の世論調査、野党第一党の立憲民主党の支持率が低迷したままです。
1月5.4%、2月7.3%、3月5.9%です。自民党が40%前後なのに比べて差は歴然です。
自民党は3月は38.4%と前月に比べて3.1ポイント下がりましたが立民党も1.4ポイント下落です。
若干上昇気流に乗ったかに見えた2月の勢いを伸ばすどころか逆に一緒に下がってしまいました。
様々な理由が考えられます。いちばん大きいのは昨年10月の衆院選挙での敗北です。
与野党でしのぎ合いをした選挙区で競り負け結果として予測を大きく下回る96議席に終わりました。
紙一重の差でも小選挙区は負けは負けです。政党名を書く比例代表の方は22議席も減らしました。
これでやはりだめなんだというあきらめムードが定着してしまったと思います。
泉新体制は、停滞感を脱するだけのインパクトは出ていないことが世論調査から伺えます。
衆院選の敗北した原因の共通認識が不足していて過去のやり方を引きずっています。
参議院予算委員会で立憲民主党の森裕子幹事長が質問に立ち政府のロシア対応を追及してました。
日ロ経済協力の予算が盛り込まれていることを批判し撤回すべきだとがなり立ててました。
枝野前代表のスタイルをそのまま踏襲しているように思えてなりませんでした。
政府の姿勢に突っかかり、がなり立てているだけで聴くものをうならせる要素は皆無でした。
表面的に突っつくのではなく今後の対ロ外交について立憲民主党なりの見識を示さないと説得力がありません。
神奈川の立憲民主党は衆院選で大善戦しました。小選挙区18議席中7議席獲得です。
その神奈川の立民党も危機に瀕してます。いまだ参議院選挙の候補者が確定していないのです。
現職が体調不良で辞退してからのことです。選挙は7月の予定です。由々しき事態です。
県議団は現職の県議を推挙していますが地方において実績があっても知名度が不足していて苦戦は必至です。
ひとりに絞り込めばすべりこめるとの思惑でしょうか。見通しが甘すぎると思います。
有力候補が目白押しの中で初挑戦の無名の男性新人は見劣りします。再考が求められます。
私は女性候補の擁立に活路を見い出すべきだと思います。立民党として女性重視の姿勢を示すことにもなります。
神奈川選挙区は定数4議席に加え補欠選挙の1議席が加わり5議席あるとはいえ議席確保は容易ではありません。
立民党の牙城ともいえる神奈川で落とすようだと立民党の存続に関わる事態となります。
女性候補一人に絞り込んで1議席確保に全力を尽くすという選択もありだと思います。