続・神奈川県議会の選挙区見直し論議に一言

神奈川県議会が25日に最終日を迎えます。選挙区割りが確定すると聞いてます。

私の住む神奈川県西部の無茶苦茶な区割り変更案が最終的にどうなるか注目しています。

既にブログに書いたところですが前回の統一地方選挙前に南足柄市と足柄上郡は強制的に合区となりました。

1議席減の仕打ちを受けました。今度の案は一緒にした南足柄市を分離させて足柄下郡と合区させるというものです。

足柄下郡の定数1をそのまま確保するための案です。ただし地理的な一体性は極めて乏しいです。

足柄上郡と下郡は同じ足柄であっても箱根外輪山で隔てられていて貫通する道路はありません。

隔てているのは名高い天下の険です。最近ようやく南足柄市から箱根へと抜ける林道の拡幅工事が行われました。

箱根への道と通称されてますが貫通道路とはほど遠いです。国道のう回路的位置づけです。

強引に合区するということは公職選挙法の人口基準に適合させるための便法です。

定数105を人口で割った数字の半分に見たいない選挙区は法律的には違法状態となるからです。

現行の法制度が厳格に2倍以下となっていることから定数をいじるか選挙区割りの見直しが必要となります。

増える方は良いですが人口減少地域は定数減の圧力に常にさらされます。不条理です。

県とほぼ同等の権能を持つ政令指定都市の横浜、川崎が対象となるのが多いのも問題です。

県の仕事がない地域の県会議員が増え県の支援なしには行政が成り立たない地域の県議が減るのです。

これを不条理と言わずして何といえば良いでしょう。公職選挙法は不公平な法律と言わざるを得ません。

こちらの方を改正して厳格に2倍以内とする基準の緩和することを当面求めたいです。

3倍以内としその具体の基準は都道府県の条例で定めるとすれば当分はしのげます。

神奈川県の場合は政令指定都市と郡部市町村の格差に配慮した特例を設けることも考えられます。

公職選挙法の改正の実現までは一時的に定数を減らすのではなく増やすことで対応せざるを得ません。

地理的な一体性がないのに無理やりに一緒にしたりまた逆に一体性のある地域を切り取るべきではありません。

人口の3分の2が政令指定都市に属するという特殊な県である神奈川県は県議会の選挙区割りも特殊で良いはずです。

まずは今回の選挙区割りの見直しは棚上げして定数増で対応する英断を期待して止みません。

見直し論議に先立ち105の定数はいじらないと決定されて論議が進んでいることは承知です。

だからこそ英断を期待と書きました。最後の最後のどんでん返しであっても歓迎されるはずです。

 

 

 

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