高層ビル乱立の都市づくりはもう古い!
28日、東京・京橋で都市づくりについてのシンポジウムがありました。「アーバンデザインムーブメント」というNPOが主催でした。
会場は古いビルの三階、中に入ると床が木で出来たおしゃれな感じの会議室が広がってました。30人ほどでいっぱいでした。
アーバンは都市という意味です。都市をデザインする運動という名前です。魅力的な都市づくりに関心がある研究者や行政関係者の集まりです。
NPOの名前もカッコ良いですが集まっていた皆さんも身なりがラフなのにおしゃれでした。建築や都市計画を専攻する学生が多かったです。
東海大学の教授で建築家の杉本洋文さんに誘われました。杉本さんはNPOのリーダーの一人です。私の母校の小田原高校の先輩でもあります。
アーバンデザイン専攻の学生たちの就職先がないということでした。企業社会では、今なおデザインよりいかに儲けるかが優先されているかを示しています。
日本は、これから急激な人口減少社会に直面します。現在のような高層ビルが乱立したごちゃごちゃした都市は完全に時代の流れに合わなくなります。
緑が豊かでゆったりとした空間がある都市づくりを進める必要があります。それなのにまだ過去の幻想に囚われて高度成長時代の都市を追いかけています。
なんと愚かなことでしょう。都市づくりの抜本的な再検討が不可欠です。アーバンデザインを学んだ学生が引っ張りダコでなければなりません。
東京オリンピックの2020年開催が決まりました。過去の幻想でハコモノばかりを立てるようなことがあっては時代に逆行します。
自然を再生しみどり豊かな東京を創造することにこそオリンピック開催の意義があります。アーバンデザインの関係者があっと驚く提案をして欲しいです。