ストップ・プーチン!

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻からひと月あまりが過ぎました。膠着状態との分析が一般的です。

ロシアは電撃作戦を展開しゼレンスキー政権を倒し親ロシア派の政権樹立が目論んでいたはずです。

2014年のクリミア半島の併合の電光石火の早業が脳裏にこびりついてましたのでロシア軍の停滞が余計目立ちます。

謀略機関出身のプーチン大統領にしては軍事侵攻前の情報収集と分析が甘かったことは確実です。

この手の失敗は常に思い違いというか高をくくっている時にしでかすもので取り返しがつかないことが常です。

ウクライナはアメリカとの間でロシア軍の軍事情報について詳細なやり取りをしているはずです。

ロシア軍の弱点を巧みに突いた抵抗が功を奏しているのだと想像されます。さらに連携は強化されるでしょう。

今度のウクライナ侵攻はプーチンの戦争だと言われます。このままいけばプーチン大統領の地位が危うくなります。

皇帝と言われる絶対的な権力者です。ありとあらゆる手段を行使して権力を維持する手を打つはずです。

最も危惧される選択肢が生物化学兵器や核兵器という大量破壊兵器を使用することです。

プーチン大統領は自らの権力維持と西側諸国の猛反発を天秤にかけて究極の選択をすることになります。

バイデン大統領が直接の武力介入はないとの立ち位置を保っているとどうなるかわかりません。

ロシア国内の反発は徹底した言論統制でしのぐ算段はつけているはずですのでロシアの方針は対外関係によります。

さすがのプーチン大統領もアメリカなどのNATO諸国との全面対立は避けたいのが本音だとされます。

強気には強気で対応することがウクライナの惨劇をこれ以上増大させない最良の防波堤です。

プーチン大統領はミレニアムの年の2000年に突如としてロシアのリーダーにのし上がりました。

強いロシアの復活がロシア国民の共感を呼びました。そのきっかけはチェチェンの民族紛争の弾圧でした。

プーチン大統領の強権は、アメリカとの冷戦に敗れ混乱の中にあったロシア国民の希望の星となりました。

それから20年余りが経過し希望の星から皇帝へとさらに地位を強固にしたはずが思惑が外れました。

焦りが無いはずはありません。狂気へとプーチン大統領が駆り立てられるのを抑えるのはアメリカの力です。

ここで軍事介入も辞さずの態度を示せなければ弱腰バイデンの汚名を着せられることになります。

生物化学兵器や核の使用が切迫していてそれを止める人道的介入は許されるはずです。

アメリカを中心とするNATOの有志連合による地上軍がウクライナ国民の救援保護活動に入ることを期待します。