高校地理必修化を歓迎する
明日から4月、新年度のスタートです。神奈川大学も始まります。来年度の政策過程論は新機軸に挑戦です。
まちづくりにおける首長の役割をテーマとします。オンラインと対面のはブリッド型の講義です。
対面で講義を進めながら首長や首長経験者にオンラインで講義に参加してもらいます。
私とゲストとの間でオンラインで討論を行いその様子を学生に教室で見てもらいます。
私も首長経験者ですので現場の空気を知ってます。現場がわかっている者同士濃密なやり取りができます。
実践的ですので学生にも理解しやすいと思います。新たな講義パターンを切り拓こうと気合入ってます。
講義を始める時にイロハのイはその地域がどんな地理的な環境にあるかを知ることです。
まちづくりの基礎は地理だと言って過言ではありません。ところがこれまで高校で地理は必修ではありませんでした。
うれしいニュースです。2022年度から高校の社会科で地理総合が必修化されます。
地理的知識の重要性は、デジタル化の進展によってより誰もが意識せざるを得ないものとなりました。
スマホ、タブレット、パソコンでいつでもどこでも地図情報が取り込める時代です。
日本と世界の実情を瞬時に知ることができます。まことに便利な時代になったものです。
ウクライナの位置を知るにはかつては地図帳を開かなければなりませんでしたが今は違います。
地理総合はデジタル上の地理情報を入手する手法も項目に入っていますので基礎的知識を学ぶにはもってこいです。
大災害が多発している時代です。対応するためには地図情報は必須のものです。地理総合で活用の仕方を学べます。
ハザードマップは防災対策上なくてはならないものです。地図から危険度を読み取る知識が必要です。
自然災害だけでなく計画的なまちづくりを行うためには土地利用構想や都市計画を立案しなければなりません。
基礎となるのは地図情報です。これも地理総合で基本的なことを学ぶことができます。
地理総合を学ぶ高校生が必修化で増えます。地理を知ることは日本と世界の多様性を知ることです。
各地域が抱えている困難も一目瞭然です。視野の広い国際人となるための必須教科です。
もう一つ高校で必修にして欲しい科目があります。地学です。災害を知るための基礎となります。
私は気象や災害でわからないことがあると講談社のブルーバックスの高校地学の頁をめくります。
気象の基礎から宇宙に関わる最先端の分野まですべて地学がカバーしていることがわかります。
災害が頻発する日本では高校レベルの地学知識を全ての国民が持っていることが必要だと思います。