左官は、アートになる。

先月29日、小田原の清閑亭で職人学校がありました。左官がテーマでした。先生は、湯河原町の左官屋さん長田幸司さん。若い左官屋さんでした。

盛んの素材、土が飾ってありました。色とりどりでした。びっくりしました。土壁は、茶色系、漆喰は白と決まっているのだと思い込んでました。

質問すると名古屋以西の土には様々な色があって沖縄の土は特色があると説明を受けました。絵の具と一緒ではないかと閃きました。

これほど色があるのを知っていたのならば瀬戸屋敷を改修した時に活用すればよかったと残念でした。部屋ごとに違った色の土壁があっても良いです。

左官屋さんは新建材に押されて働く場が無くなっています。ピンチです。伝統の職人芸を継承して行くための方策は取らなくてはなりません。

小田原市が職人学校を開催していることは大いに評価します。その一方で伝統を破壊して新たな分野に挑戦をしていくことも大切です。

色とりどりの土を活かして色々なことができそうです。微妙に色を違えてグラデデーションしたら美しい土壁が誕生することでしょう。

壁画だってできるような気がしました。西洋風の建築に和の素材を持ち込んで土壁壁画が美術館に誕生したら話題になります。

その技術と芸術性を活かしてどんどん外国に進出することだって夢ではありません。外国の土を素材に土壁を作ることだってできるはずです。

全くの素人考えですが、左官はアートになると意見を述べました。職人学校の主催者の岩越松男さんが評価してくれました。うれしかったです。

アート性を追求することで職人芸を残していく必要があると思いました。芸術系の大学に左官コースができるような時代を創りましょう。