神奈川県議会の不条理な選挙区割りに憤り
2回にわたり不条理を指摘してきた神奈川県議会の選挙区割り自民党から提案が出されたと報じられました。
神奈川県西部地域の見直しは懸念していた通りの案でした。憤りを禁じえません。
今度の区割りの焦点は箱根、湯河原、真鶴の日本を代表する観光地の選挙区でした。
足柄下郡として独立してひとつの区でしたが人口減少により公職選挙法による見直しの対象となりました。
自民党案は箱根山を越えて南足柄市と合区するというものです。地理的な一体性は無視でした。
4年前の区割り見直しで南足柄市選挙区は人口減のためにお隣の足柄上郡選挙区と強制的に合区となりました。
今度は引きはがされて足柄下郡と強制的に一緒となる訳です。南足柄市もバカにされたものです。
足柄上郡5町の町長も反対の意思表示をし県議会に申し入れをしましたが結果に結びつきませんでした。
南足柄市長や市議は特に反省する必要があります。存在感がないからこういう仕打ちを受けるのです。
県議会に乗り込んでむしろ旗を揚げるぐらいの気合が無いから凄味が出ないのです。
足柄下郡には現職の自民党県議がいます。南足柄市は県政の課題を接点のなかった県議に委ねるのでしょうか。
アサヒビールの撤退を始め課題は目白押しではないですか。県の支援は必須のはずです。
よく平気でいられると思います。市長らには政治家としての気概がないのではないかと不思議でなりません。
自民党としては足柄下郡選出の現職県議の議席を守ることにつながると判断したと思います。
党利党略で選挙区が決まってしまったらたまったものではありません。自民党の見識を疑います。
県議会選挙のある統一地方選挙は1年後です。このまま進むと思うと暗たんたる気持ちになります。
自民党がいくら圧倒的に強くても不条理とは戦わなければなりません。ウクライナと一緒です。
無茶苦茶な選挙区割りを飲まされて無投票の選挙区となってしまっては恥の上乗りです。
南足柄市の有権者は35300人、足柄下郡は37500人拮抗してます。南足柄市から有力候補が出れば勝負になります。
あるいは下郡で分裂すれば南足柄市の動向次第で現職は必ずしも有利とはなりません。
南足柄市か足柄下郡から有力な女性候補が出馬すれば台風の目となる可能性があります。
神奈川県西部地域は前回選挙で小田原市選挙区から初めて女性県議が誕生しました。
この流れに続けということで女性候補擁立の動きを創れないか可能性を探るべきです。
自民党が地域のことを考えずに自らの党利を考えているのですからあきらめずに勝負を張るべきだと思います。