情熱と愛、医師川原尚行さんの生き方。

なんでそんなこと夢中になってやっているのか良くわからないという人います。医師の川原尚行さんもそうした狂人のお一人です。

昨日、横浜で川原さんと川原さんが立ち上げたNGOロシナンテスの集いがありました。川原さんは、2005年、39歳で外務省の医務官の地位をさっと辞めました。

スーダンの医療支援に突進します。貧困、内戦のスーダンで川原さんは日本政府が作った病院や巡回できる医療車を使って診察を続けています。

NGOの名前のロシナンテス。ドンキホーテに出てくるロバの名前です。アホかと言われても構わないという川原さんの開き直りが読み取れます。

2010年の6月に開成町の古民家で川原さんの写真展を開催しました。川原さんを追いかけているカメラマンの内藤順司さんの作品展でした。

川原さんはラグビー部出身。福岡の小倉高校の仲間たちが応援しています。同じ釜の飯を食った連帯感を通じてのサポートもまばゆい感じです。

2011年3月11日の東日本大震災が発生。たまたま帰国していた川原さんは単身乗り込んで医療活動を開始しました。

スーダンでの経験が生きたのだと思います。現在でも宮城県内にロシナンテスの東北支部を開設して支援活動を継続中です。ラクビー部の後輩が責任者です。

日本人とは思えないような物怖じしない行動力。先月NHKのプロフェッショナル仕事の流儀でもその理屈抜きの行動が紹介されていました。

何が川原さんをここまで駆り立てるのでしょうか。狂ったように見えるのは情熱の現れ。その背後には困った人たちを救うという愛が詰まってます。

昨日の催しには300人ほどが集まってました。川原さんの志を引き継ごうという若い人もいました。おじさんの姿も結構ありました。

私利私欲のない川原さんの姿勢が人を惹きつけるのだと思います。若い人やおじさんたちを駆り立てる何かを持っています。