超絶独裁国家北朝鮮の独裁者を侮ることなかれ

自由と民主主義という普遍的価値観を共有する国々と連携してと岸田総理がよく口にします。

しかし自由と民主主義を基本理念とする国は世界でどのくらいあるかと考えると不安になります。

東アジアで中国と北朝鮮は全く体制が異なります。超絶独裁国家です。

ミャンマー、アフガニスタン、イラン、シリア、サウジアラビアなどなど。

いずれも独裁あるいは権威主義的な体制です。アフリカや南米諸国もそうです。

自由と民主主義国の方が少数派という現実から目を逸らしてはいけません。

国連憲章は幻想に過ぎません。5常任理事国のうちのロシアと中国は超絶独裁国家です。

国連憲章のような美しい文章は人を惑わせます。理想に浸りたい欲望を喚起するからです。

現実の国際政治を見誤らせる麻薬効果があると言い換えても良いと思います。

美文に惑わされるのではなく現実を直視する眼を取り戻す必要があります。

国際政治の現実を知る貴重な体験をしました。何度もブログで書きました。

1990年9月の自民党の実力者金丸信さんと北朝鮮の独裁者金日成主席との会談です。

歴史的な日朝会談が始まる直前、冒頭の場面に私は異様な感慨を覚えました。

金丸さんを出迎える金日成主席の堂々たる振る舞いに釘付けになりました。

金丸さんは位負けしてました。北朝鮮建国の父にして対日抗戦の勇者だからかと思いました。

経済力だけでは存在感は出せません。派閥政治家と世界史の人物の違いがありました。

醸し出される凄味の源泉は修羅場をかいくぐってきた実体験であることは間違いありません。

抗日戦争を戦い抜きその後独裁的権力を確立して朝鮮戦争をもくぐり抜けたのです。

国内で逆らうものは直ちに粛清です。民主主義国の政治家とは政治的体験の質が違い過ぎます。

生死を分かつ血塗られた体験など無縁の民主主義国の政治家は一対一では圧に負けそうです。

今年は金日成生誕110年です。孫の金正恩主席が権力の頂点を極めています。

風貌も独特で若き独裁者の雰囲気を漂わせています。絶対に侮れません。

地位を脅かしかねない血縁者は消されます。疑わしき側近は処刑してしまいます。

祖父のように戦争体験はないものの権力を維持するためには手段を選びません。

民主主義国の政治家とは異次元の価値観を確立しているはずで理解し合うのは困難です。

安倍元総理のロシア外交の轍を踏まないことです。希望的観測に基づいて動くのはご法度です。

日本は拉致問題という難問を抱え苦しい立場ですが忍耐が必要な局面だと思います。

米韓両国との連携強化を後ろ盾に隙を見せず北朝鮮に対処するしか方法はないと思います。

 

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