参院選の構図固まる
5月になりました。参院選まで2か月余りとなりました。構図はほぼ固まりました。
岸田政権は堅調です。理由は徐々に脱安倍路線が浸透してきているからだと見ています。
新しい資本主義を標榜し経済政策の転換を打ち出したものの実質的な中身の提示はこれからです。
ただ多くの勤労者の一番欲する給与の引き上げについては経営者側へ要請を重ねました。
同時に勤労者の代表である労組へのアピールも積極的に行ってます。
松野官房長官が連合総会に出席し連合の芳野会長が自民党の会合に顔を出しました。
安倍政権のように国家主義的な色彩が強い政権とは体質が異なることが功を奏しているのです。
岸田政権のイメージが穏健保守です。労働界も接近する相手として異論が出にくいです。
ロシアへの経済制裁と原油高への対応のバランスもとれていて国民からの反発は見えません。
新型コロナも徐々に収束の流れで菅前政権のように足を引っ張られる状況とは全く違います。
穏健保守と連合の接近を背景して政党間の新たな枠組みも見えてきました。
国民民主党の政府予算案の賛成をきっかけにした自公との接近です。
労組の動きと並行した動きだと思います。歩調が合っていると思います。
参院選で国民民主党が大敗し自公への接近路線がとん挫することだけが懸念材料です。
玉木国民民主は、正念場です。山形選挙区での自民の擁立見送りは強力な援軍です。
維新との連携も同時進行で進めようとした党内の一部のうごめきも止まりました。
自公と国民民主との関係修復が残ってますが参院選に向けての枠組みはおおむね固まりました。
保守本流が引っ張る自民、政権与党の公明、それと新たに枠組みに加わろうとする国民民主。
穏健保守と中道勢力による政権の中核勢力の再構築に向けての参院選と見て取れます。
右側の批判勢力としての維新、左側の批判勢力としての共産。さ迷う立民という構図です。
自民党は強いと思います。公明党は着実です。国民民主だけが不確定要素です。
維新はそこそこ勢いは持続するでしょう。共産は批判勢力として存在感が出ると思います。
立民は非常事態です。政権を批判しながら共産にも寄れず中途半端なままです。
反転攻勢のカギは徹底した女性重視です。比例に出る辻元清美さんの神通力が残っているかです。
辻元さんを前面に女性の時代を創るを旗印にして戦うぐらいしか方法はないです。
立民の牙城であるはずの神奈川選挙区は2人擁立したものの共倒れの恐れがあります。
れいわの山本太郎さんの出馬が取りざたされてます。立民には脅威です。
女性候補ひとりに絞り込むしか手はありません。早期決断待ったなしです。