地域の関東大震災碑から被害の実情を知る

足柄の歴史再発見クラブが来年の関東大震災から100年に向け調査を始めていることを伝えました。

クラブは1707年の富士山の大噴火から300年の節目に向けて発足したものです。

初代会長の大脇良夫さん、2代目会長の佐久間俊治さんらが中心となり冊子をまとめました。

『足柄歴史新聞 富士山と酒匂川』です。わかりやすく大変好評を博しました。

3代目会長の小林秀樹さんの時に改訂版『新編富士山と酒匂川』を刊行しました。

前作が刊行された2007年以降神奈川県西部や静岡県東部で集中豪雨が相次ぎました。

最新の災害記録を付け加え2019年に刊行しました。今も着実に売れています。

開成町内のミクニ書店で購入するかクラブの方に連絡いただければ販売します。

クラブ事務局長の関口さんまで連絡ください。sekiguchi0203@gmail.com

今度は関東大震災について何らかの報告書をまとめたいと思案中です。

昨日のブログで紹介したように元筑波大教授で土砂災害の専門家の西本晴男さんがいます。

西本さんは神奈川県西部地域の関東大震災の伝承碑を足で歩いて調査を続けていられます。

国土地理院のホームページに「自然災害伝承碑」というページがあり基礎データが得られます。

https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi_datainfo.html

西本さんは直接足を運び自分の目で確かめていられるところがすごいです。

クラブの定例会で数回にわたり調査報告されてます。写真付きですので分かり易いです。

今月28日にも中間報告をしてもらいます。関心のある方は是非お出かけください。

午後6時より開成町民センター中会議室Bです。関口事務局長まで事前連絡ください。

神奈川県西部地域の関東大震災の被害状況について知っているようで知りません。

真鶴町では津波で岩小学校で12人が亡くなり真鶴小学校では出火し4人の教員が焼死しました。

この地域の被害と言えば小田原市根府川地域で発生した土石流にる被害の方に目が奪われがちです。

東海道本線の下り列車が押し流されるなどして合わせて450人ほどの犠牲者が出ました。

しかし目を少し広げると周辺地域でも大きな被害を被っていることがわかります。

それぞれの地域の被害を丹念に洗い出して全体を俯瞰することの大切さを痛感します。

今年度と来年度のクラブの活動の中心は地域の関東大震災史をまとめることです。

エピソードや写真の発掘を進めて関心を呼ぶ内容にするよう頑張ります。

一緒に取り組んでみようという方、大歓迎です。是非ご協力をお願いします。