小泉進次郎政務官は、福島に居を移すべき。
2011年2月18日、私は、衆議院の予算委員会で参考人として意見を述べました。衆議院予算委員会といえば国会の花形の委員会です。
町長の立場から政府の予算の決定のあり方について思う存分意見を述べました。当時の民主党政権に対しコロコロ制度を変えすぎることに警鐘を鳴らしました。
現場を知っている町長の言論の迫力を聞いてもらおうと気合が入りました。原稿は全く見ず、い並ぶ国会議員の方々をしっかりと見回しながら意見を述べました。
向かって左側の後方の席からこちらを見据えている若者がいました。小泉進次郎さんでした。椅子に座る姿勢が良いのが印象に残りました。
小泉進次郎さんの人気はすごいです。デビューしたての頃、自民党の幹部が、人を集める力はすごいと驚嘆していたのも記憶に残ってます。
小泉さんが3・11復興の政務官に就任しました。今月石巻などの被災地を訪問したと報道されていました。女性たちが一目みようと殺到してました。
被災地に明るさを灯すのは結構なことです。しかし、小泉進次郎さんは政治家であってタレントではありません。笑顔を振りまくのは本来の仕事ではありません。
政治家ならば現場に降り立ったら現地の方々と意見を本気で交わしそこから政策を作り上げていかなくてはなりません。
官僚に使われるのではなく官僚を使いこなすのが仕事です。官僚を使うためにも現場の声から政策の方向性を見つけなければなりません。
復興政務官は東京にいてはいけません。岩手、宮城、そして福島です。今一番の緊急事態に陥っているのは福島の汚染水の問題です。
小泉進次郎さんが政治家ならばいの一番に駆けつけなければならない場所は福島の現場です。汚染水は完全にコントロールされているのか確かめなければなりません。
汚染水問題に身を挺して対応しないのならば、小泉進次郎さんは政府広報のタレントで終わってしまいます。真の政治家としての成長は期待できません。
もし小泉進次郎さんが本物の政治家になるという意思があるのならば福島に居を移すべきです。現地で実態を自らの眼で確かめるのが筋です。
被災地の方々も小泉進次郎さんという人気者が復興政務官になったことを重く受け止める必要があります。人寄せパンダではなく政治家として見るべきです。
きちんと自らの主張を伝え政府としての対応を問うべきです。カメラ片手で黄色い声援は今回限りにし政治家小泉進次郎を期待しなくてはなりません。