2020年東京オリンピックは、史上初めての人口減少国家のオリンピック

1964年10月10日東京オリンピックが開幕しました。小学校三年生でした。ものすごく天気が良かったこと印象に残ってます。

東京オリンピックを実感として覚えている世代は私より少し下の世代までです。50代前半から下はオリンピックを知らない世代です。

この50年で一番大きな変化は人口減少時代に入ったことです。100年後には人口が5千万人前後になると予測されてます。激減時代に突入します。

オリンピックといえば、経済の高度成長の真っ只中にあることをアピールする国家イベントのように見られます。日本も韓国も中国もそうでした。

2020年の東京は違います。人口減少は顕著ですし、65歳以上の高齢者人口が30パーセントほどだと予測される時代です。成長とは逆のトレンドです。

この流れを冷静に見れば、カネ儲けが一番、高度成長の夢を再びみたいな考え方で今度の東京オリンピックを捉えるのはとんでもない誤りです。

史上初めて国家が衰退期にある中で開催されるオリンピックです。坂道を下りつつあるある国家としてどんな姿を見せるかが最重要課題です。

日本は災害国家です。首都東京を襲う直下型の地震も予想されてます。無駄な設備投資は避けて戦略的に行い災害に強い東京を創らなくてはなりません。

何よりもみどり豊かな自然を復元することです。みどりは災害に備えるシンボルです。その土地本来のふるさとの森の再生ができれば何よりです。

施設は全ていざという時には災害救援拠点として様変わりする施設にしなくてはなりません。日本の防災技術の先端性を見てもらうチャンスです。

それと言うまでもなく地球環境に配慮した国づくりを示すことです。自然再生エネルギーの大胆な活用、技術の先駆性をアピールすべきです。

原発事故の処理は注視されます。汚染水がじゃじゃ漏れではお話になりません。コントロールされていると言い切った安倍総理の真価が問われます。

平和で多くの国々の人がいつでも訪れる国家を建設しなくてはなりません。その意味ではおもてなしをスローガンに掲げたことは正解です。

人口が激減するのですから来てもらう人を増やさなくては活力が維持できません。肌の色や人種の壁を乗り越えて交流できる国の姿を見せることが必要です。

いつまでも中国や韓国と角突き合わせるのは誤りです。隣近所と喧嘩をして世界の国々と仲良くなどといっても説得力が全くありません。