関東大震災講演会への参加者募集中

足柄の歴史再発見クラブの今年度総会に合わせて講演会を開催します。

既にブログで紹介しましたが正式にタイトルが決まりましたので改めて書きます。

講演のタイトルは「自然災害伝承碑(石碑)からみる関東大震災」です。

講師はクラブのメンバーの西本晴男さんで元建設省技官、元筑波大学教授です。

土砂災害の専門家で日本全国各地の災害現場の調査を重ねて来られました。

国土地理院が公開している災害伝承碑のデータをベースに現地調査の報告をしていただきます。

場所は開成町役場隣の町民センター3階の大会議室です。どなたでも参加できます。

関口事務局長(asekiguchi0203@gmail.com)までご連絡ください。

私宛(junnwind1106@gmail.com)でも可です。席には余裕があります。

来年9月で関東大震災から100年となります。足元の関東大震災を見つめ直してみませんか。

埋もれてしまっている大震災の石碑や記録、忘れてしまっている大震災の体験が必ずあります。

石碑は語るではありませんが石に刻んだということは記憶に遺すべきだとの意思の現れです。

石碑に刻まれた史実をもう一度掘り起こすことは大震災に対する備えです。

地震学者の寺田寅彦の有名な警句「災害は忘れた頃にやって来る」を想起しましょう。

石碑は風化しにくいです。忘れないための道具として石碑は存在します。

科学技術が発達し観測方法が進化した現代においても地震は予知できません。

過去の震災の記録である石碑は古びた遺物ではなく最先端科学技術に勝るとも劣らないデータです。

3・11東日本大震災においても明治と昭和2回の大津波の体験の伝承碑は現代に役立ちました。

過去の伝承碑を検証したうえで現代に役立つよう翻訳し直すことが伝承継続のカギです。

危険性が想定された地域で住宅開発が進み被害を拡大した事例は事欠きません。

地名に過去の災害の痕跡が残っていることもありますが住宅を購入する際には考慮しません。

目に見える伝承碑である石碑の方が伝承する努力を続けていれば風化しにくいはずです。

今回の講演会を通じて伝承碑の重要性を再認識するきっかけとしてもらいたいです。

多くの皆さんから関東大震災に関する伝承碑や震災記録の情報を募集しています。

足柄の歴史再発見クラブではそうした足元の伝承碑や震災記録を整理して冊子にする計画です。

各市町村ごとに関東大震災の記録をまとめられていて地域全体を見渡す内容ではありません。

神奈川県西部地域の被害を見渡せる内容にするよう工夫を凝らすことにします。