箱根・仙石原から新たなおもてなしの国づくりの発信

東京オリンピック誘致に向けたスローガンの一つに「おもてなし」がありました。滝川クリステルさんが手話でアピールしてました。

「おもてなし」を単なる誘致のための一過性の言葉として終わらせてはなりません。日本文化を象徴する深い意味を含んだ言葉だと思うからです。

相手のことを思いやり相手のが心地よく過ごすことができる日本のサービスを象徴している言葉がおもてなしだと思います。

日本の文化や伝統をきちんと守り育てる姿勢があって初めて本物のおもてなしが発揮できます。東京で言えば江戸の文化を再生させることが大切です。

明治になって訪れた外国人が一様に驚いた東京の美しさがおもてなしの背景にはありました。オリンピックを契機に江戸の自然と美を取り戻してもらいたいです。

おもてなしの国づくりは東京だけで進められるものではありません。日本全国でそれぞれの地域ならではのやり方でおもてなしを展開していく必要があります。

箱根に注目してます。世界ブランドの箱根が新たな日本のおもてなしのあり方を発信してくれるのではないかと期待しています。

富士箱根ゲストハウス。30年にわたって75カ国、11万人の外国人観光客を受けれいてきた小さな温泉民宿です。場所は仙石原にあります。

経営者の高橋正美さんは国土交通省のビジットジャパン大使に任命されていて外国人観光客の誘客の分野では大変に著名な方です。

高級旅館やホテルのおもてなしとは違います。高橋さんが民宿の小さなロビーで音楽や語り合いなどのイベントを開催して手作りのふれあいを提供します。

高橋さんには夢があります。今度の東京オリンピックに間に合うように国際交流ができる新たなセンターを設立できないかと行動されてます。

民宿の隣地を既に購入されています。本気です。箱根には大学のセミナーハウスもあります。大学とも連携して外国の若者と交流も構想してます。

高橋さんの夢は、新たなおもてなしの国づくりのシンボルとなる夢です。町も県も国も一体となってチーム高橋を組んでいくべきだと思います。