あしがら平野一円塾の2022年度

昨日はあしがら平野一円塾によるあじさいの里の草刈りボランティアの日でした。

一円塾の「一円」はおカネではなく二宮尊徳の「一円融合」にあります。

尊徳はひとりひとりが個性を重んじながらワンチームを形成し農村再興に尽くしました。

個性と調和がバランス取れた状態が「一円融合」です。尊徳の理想でした。

この考え方を受け継ぎ地域貢献をと大きく出たもののこのところ活動が停滞してました。

コロナのせいにしたくはありません。意欲が減退していたと反省しています。

ロシアのウクライナへの侵略があって世界の穀物需給のバランスが崩れました。

ウクライナ産の小麦が輸出できなくなり世界各地で小麦価格の高騰が続いてます。

ウクライナ危機は日本の食糧自給が綱渡り状態であることがさらされました。

安定している時は自覚できなくても危機の到来で実態を目の当たりにします。

日本農業は見て見ぬふりをしてきた食糧の自給率と本気で向き合わなければなりません。

二宮尊徳への評価は必ず高まります。食料自給率の向上のため農村再興が必須だからです。

大規模農業の振興以上に自給自足的な小規模農業の重要性にも光が当たるはずです。

身の回りのできる範囲で安全な食料を確保しようとする動きが強まると思うからです。

このような動きが強まることは歓迎です。ウクライナ危機が思わぬ効果を及ぼしています。

二宮尊徳の教えに「積小為大」があります。小さな実践を積み重ねで業績を残す考え方です。

身の回りの農業の振興は「積小為大」そのものです。食糧確保につなげたいものです。

あじさいの里の草刈り活動の後2022年度の活動について意見交換しました。

活動の目玉は会員の農園でのキウイの摘み取り体験学習会です。

毎年11月に実施していておととしからは地域の子供たちにも参加を呼び掛けて好評です。

キウイ摘み取り体験学習を農業就業希望者に働きかけたいと思います。

昨日は一円塾の活動を見てみたいと横浜から農業塾を運営している青年が参加しました。

こうした交流を通じて足柄地域の農業を持続させる人材を確保することに貢献したいです。

地域と農業就業希望者とをつなぐ役目です。農業後継者不足を補うことになります。

あしがら平野一円塾も「一円」という尊徳の思想を冠した団体らしい活動をしなければなりません。

食料自給率の向上にささやかであってもつながる活動をすることに努めます。

足柄地域の農業は高齢化が顕著です。新規参入者の確保のお手伝いをしたいです。

会員にキウイづくりの名人がいる強みを最大限に生かし足元から実践活動を進めます。